映画ランキング - 国内映画
(2025/10/31~2025/11/2)
2025年11月3日
発表(毎週火曜更新)
2025年10月31日~2025年11月2日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『チェンソーマン レゼ篇』『爆弾』『てっぺんの向こうにあなたがいる』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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NEW吉永小百合と阪本順治監督が『北のカナリアたち』以来13年ぶりにタッグを組み、世界最高峰であるエベレスト登頂に女性で世界初成功した田部井淳子の勇壮な生涯を描く。出演は『箱男』の佐藤浩市、『ふしぎ駄菓子屋···もっと見る
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NEWサンエックスのキャラクター「すみっコぐらし」の映画シリーズ第4弾。空の王国からやって来たおうじが、水不足の王国を救うため、すみっコたちと雲の上の大冒険を繰り広げる。監督は『映画ざんねんないきもの事典』···もっと見る
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3鬼となった妹を人間に戻すため、鬼狩りの組織「鬼殺隊」に入隊した少年の戦いを描く「鬼滅の刃」の劇場版第2弾。3部作の第1章であり、テレビアニメシリーズ、劇場版第1弾に引き続き外崎春雄が監督を、ufota···もっと見る
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2『君の名は。』の新海誠監督による同名劇場アニメーションを実写映画化。小学生の時に出会い、卒業と同時に離ればなれになった少年と少女の18年間にわたる人生を描く。『アット・ザ・ベンチ』の奥山由之が監督を務···もっと見る
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NEW世界的な人気を誇るタイのBLドラマ「2gether」のチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督がメガホンをとった、日本とタイ共同制作のピュアラブストーリー。東京とバンコクを舞台に、異国の地で再会した2···もっと見る
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NEW2021年、オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」から生まれた11人組グローバルボーイズグループ”INI”のデビューから現在までの約4年間を追ったドキュメンタリー。パ···もっと見る
10月31日から11月2日までの全国映画動員ランキングが発表。トップ10のうち6作品の顔ぶれが入れ替わるという怒涛の新作ラッシュのなか、『チェンソーマン レゼ篇』(公開中)がまだまだ強さを発揮。今週も首位をキープし、見事に7週連続でNo.1を達成した。その成績の詳細は後述するとして、まずは今週の新作タイトルを上位からチェックしていくことにしよう。
2位に初登場を果たしたのは、「このミステリーがすごい!2023年版」で1位を獲得した呉勝浩の同名小説を山田裕貴主演で映画化した『爆弾』(公開中)。全国360劇場、Dolby Atmos上映を含む383スクリーンで公開され、初日から3日間の観客動員は27万1000人、興行収入3億7100万円を記録。これは現在ヒットを記録している『秒速5センチメートル』(公開中)の初動成績(動員27万8000人)と遜色のない好スタートだ。
また、「文化の日」の祝日となった11月3日を含めた公開4日間では動員37万9013人、興収5億2045万円に達しており、SNSなどでの口コミも上々。同じ永井聡監督の過去作で最大のヒット作は、最終興収19億3000万円を記録した『帝一の國』(17)。同作は最初の土日2日間の動員が16万6000人&興収2億1400万円だったので、単純にそれを2倍した数字でも『爆弾』の公開4日間のほうが上回っている。これはなかなかのヒットが期待できるのではないだろうか。
3位に初登場を果たしたのは、国民的女優である吉永小百合の124本目の出演映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(公開中)。10月27日に開幕した第38回東京国際映画祭のオープニング作品にも選出されていた同作は、初日から3日間で動員16万4000人、興収1億8900万円を記録。
吉永の前回の主演作である『こんにちは、母さん』(23)の初日3日間の動員数と比較すると112%。また、初日から祝日までの4日間の成績は動員19万4000人&興収2億2800万円となっており、今作と同様に3連休のタイミングで公開されていた『最高の人生の見つけ方』(19)の初日から4日間の成績と比較すると、121%の動員、118%の興収。吉永の根強い人気の高さがあらわれている。
引き続きアニメ映画が爆発的な強さを見せているなかでも、実写邦画はまずまず高い安定感を維持していることが、この2作のスタートの良さからも窺える。その一方で、日本とタイの合作である『(LOVE SONG)』(公開中)を含めればトップテン圏内を邦画が独占。9月後半にも2週続けて同様の事態があっただけに、そろそろ洋画の復調を促すタイトルの到来を期待せずにいられない。
さて、4位に初登場を果たしたのは、サンエックスの人気キャラクター「すみっコぐらし」の劇場アニメ第4弾となる『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』(公開中)。初日から3日間で動員15万人、興収1億8400万円を記録。祝日を含めた4日間では動員20万8000人&興収2億5300万円と、こちらでは3位の『てっぺんの向こうにあなたがいる』を上回っている。
2019年に公開された映画第1作は、公開されるや口コミで「大人も泣ける」と話題を集め、最終興収14億5000万円のサプライズヒットを記録。その後、2年置きに新作が公開され、2021年の第2作は初動3日間で動員20万人&興収2億5000万円、2023年の前作は同19万2300人&2億4300万円と安定感抜群。「すみっコぐらし」人気はまだまだ衰え知らずであり、今回も同じぐらいのスマッシュヒットとなるだろう。
ほかに新作タイトルでは、タイBLドラマ「2gether」を手掛けたチャンプ・ウィーラチット・トーンジラー監督と森崎ウィン、向井康二がタッグを組んだ『(LOVE SONG)』が7位に、坂口健太郎と渡辺謙の共演で柚月裕子の同名小説を映画化した『盤上の向日葵』(公開中)が9位。そしてグローバルボーイズグループINIの初ドキュメンタリー映画『INI THE MOVIE「I Need I」』(公開中)は10位にそれぞれランクインしている。
公開7週目も首位を守り抜いた『チェンソーマン レゼ篇』は、週末3日間で動員29万4000人、興収4億4100万円と、前週比116%の動員&同111%の興収を記録。11月3日までの累計成績では動員521万人&興収79億7000万円を突破しており、日本歴代興収ランキングの91位に浮上。この破竹の勢いをどこまで持続できるのか注目だ。
前週から2ランクダウンで5位となった『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)は、累計興収375億3000万円と、前週末から4億2000万円ほどの上乗せに成功。それでも前作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車篇』(20)が打ち立てた興収407億5000万円まではまだまだ遠く、現状では興収400億の大台に突入できるかどうかといったところ。
新作ラッシュに押し出されるようにして、公開22週目でとうとうトップテン圏外となった『国宝』(公開中)は、累計興収168億7000万円となり、ようやく『THE FIRST SLAM DUNK』(22)を抜いて日本歴代興収ランキングの13位に浮上。大目標である邦画実写映画の新記録樹立までは残り5億円を切っている。
以下は、1~10位までのランキング(10月31日〜11月2日)
1位『チェンソーマン レゼ篇』
2位『爆弾』
3位『てっぺんの向こうにあなたがいる』
4位『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』
5位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
6位『秒速5センチメートル』
7位『(LOVE SONG)』
8位『もののけ姫 4Kデジタルリマスター』
9位『盤上の向日葵
10位『INI THE MOVIE「I Need I」』
今週末は、テレビアニメ「呪術廻戦」の第2期後半の特別編集版と2026年1月放送の第3期の第1話&第2話を先行上映する『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(11月7日公開)、「プレデター」シリーズの最新作で、エル・ファニングが主演を務めた『プレデター:バッドランド』(11月7日公開)、Aぇ! groupの佐野晶哉と上白石萌歌が声を務めるミュージカルアニメ『トリツカレ男』(11月7日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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