石橋陽彩×永瀬アンナ×羽多野渉×岡本信彦×松岡禎丞『どこよりも遠い場所にいる君へ』声優集結!アフレコ秘話をたっぷり披露
2025年に「カフネ」で第22回本屋大賞受賞した阿部暁子による人気青春小説をアニメ映画した『どこよりも遠い場所にいる君へ』(公開中)。公開から3日目となる10月11日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて公開記念舞台挨拶が開催され、上映を終えたばかりの観客の前に、月ヶ瀬和希役の石橋陽彩、秋鹿七緒役の永瀬アンナ、相葉修治役の羽多野渉、矢野顕光役の岡本信彦、須賀ヨシキ役の松岡禎丞が登場。拍手に包まれながら舞台挨拶がスタートした。
まずは、本作の舞台挨拶に初登壇となった羽多野、岡本、松岡の3名が完成した本作を観た感想についてトーク。羽多野は「この年齢になって、改めて若者たちのみずみずしい話に心から没入して見てしまうという…本当に時間が経つのがあっという間でした。テーマとしてはとても軽いものではないですけど、年齢を忘れるようなとても爽快な体験でした。すばらしい作品に参加させてもらったと思うし、作品を見る側としてもとても楽しく見させていただいて、幸せに思いました」と語った。
岡本は「作品としてはもともと個人的に好きな要素がいっぱい詰まっていて、やっぱりワクワクしますよね。『この島の風習はなんだ?』『なにかが起きている…!』『七緒がまさか』みたいな。ラストシーンで怒涛の展開のなか、やっぱり最後の伏線回収の仕方がめちゃめちゃ綺麗な作品で、自分の好きなテイストに関われてうれしいなって思いました」と作品への想いを明かした。そして「収録の段階だと僕と松岡くんは台本を半分しかいただいてなかったので、たぶん松岡くんが演じるヨシキが首を絞められたところで終わってるんですよ。本編を見たらそのあとの展開がけっこう重い。幹也も重くてびっくりしました。だから逆に、皆さんと同じ立ち位置でラストを楽しめた作品でした」とコメント。
松岡は「綺麗な作品に携わらせていただいて、本当にありがとうございます。ヨシキがなんであんなに和希に突っかかってるのかというと、やっぱり学生だし嫉妬から来ているというのもあると思うんです。でもやり方が汚い。ちょっとヨシキのやり方は…ねちっこい。でも全力でやらせていただきました」と自身が演じたキャラクターに触れ、さらに「本編を観る前も思ったんですけど、予告の陽彩くんがすごく引き込まれる芝居をしていて、あの叫び声を聞いたら『観たいな』って思う」と太鼓判を押すと、石橋は「うれしいです。ありがとうございます」と恐縮した様子を見せた。
続いて、演じるうえで大切にしたこと、意識したことについてトーク。思ったことをはっきりと口にする裏表のない性格の矢野顕光を演じた岡本は「友達同士の何気ない空気感を大事にしたいと思いました。学生生活でみんなにもあったんじゃないかって思わせられたら勝ちだと思っていたので、和気あいあいとしている感じが出たらいいなと思いながらやってました。なのでけっこう、笑顔混じりのお芝居をするようには心掛けていました。一緒にいるだけで俺たち楽しいよね、という雰囲気が出せたらいいなと思っていました」と語り、完成した本編を観てからは「本編で観たら月ヶ瀬が暗い。収録時は意識してなかったんですけど、本編見た後でまた演技をしようとしたら、元気出させようとして笑わせようとしちゃうかもしれないです」と印象の違いを明かす。
石橋は「4人で一緒にいる時も、和希は心ここにあらずなんです。話は聞いてるけど、心にスッと入ってない、そんな感じでお芝居していました。現場では暗い印象はそんなになくて、『まあそういう子だよね』という感じでやっていましたけど、でも見たら暗いかも」と振り返った。
また、和希や幹也と同じ寮で暮らす、大柄な体格とおおらかな性格を持つ心優しい相葉修治を演じた羽多野は、役作りについて「修治は、ディレクターからも言われていたのが、北海道生まれということなので、独特の田舎っぽさというか、僕自身も長野の海のないところで生まれ育ったので共通しているところはあるかと思って。なるべく大自然みたいなのをイメージしながら…空、海、修治、みたいな」と話すと、「そこイコール化されます!?」と笑いが起こった。
そして、和希に対してなにかととげとげしい態度を見せる須賀ヨシキ役の松岡が「僕は首絞められるところがピークだと思って…」と切り出すと、石橋は「あそこめちゃめちゃすてきでした。その後の咳も僕、感動しちゃって。ちゃんと喉が締まった咳が、すごいと思いながら聞いていました」と尊敬の眼差しを送る。松岡は「そんなに褒めてもヨシキのやったことは許されないからね。ああいう外堀の埋め方はよくない。まず外堀を埋める前に当たって砕けろ。結婚前提に付き合ってくださいぐらい言え」と自身が演じるキャラクターに喝を入れた。
さらに、公開から3日目を迎えた本作への反響について、永瀬は「中学生のころ、友達に勧められて初めてこの作品の原作小説を読んだんですけど、その時に勧めてくれた友達が映画を見て連絡をくれたんです。めちゃくちゃよかった…って言ってくれて、すごく余韻に浸ってくれたみたいで本当にうれしかったです」と喜びを語った。
アフレコ時のエピソードなどまだまだトークが尽きないなか、イベントも終了の時間に。最後に作品を代表して石橋が「この『どこよりも遠い場所にいる君へ』という作品は、1回観ただけでは満足できないほどの伏線が張られていたり、キャラクター1人1人の魅力があったり、見れば見るほど、噛めば噛むほど味がする、そんな作品となっております。皆さんが観ていただけたら、きっとロングランして大ヒット記念舞台挨拶もできるかもしれないので、皆さんのお力をぜひお貸しいただけたらうれしいなと思っております。ぜひこれからも『どこよりも遠い場所にいる君へ』、『どこきみ』をたくさん見ていただけたらうれしいです」と観客へメッセージを送り、たくさんの拍手に包まれるなか、公開記念舞台挨拶は幕を閉じた。
文/山崎伸子
