実写映画『ルックバック』是枝裕和監督が再発見した映画館で観る価値「実写でできることってなんだろう、と考えた時に“音”だなって思ったんです」【連載「I’m a moviegoer」】
映画館に行くという行為から生まれた「moviegoer(ムービーゴーアー)」という単語は、「よく映画を観に行く人、映画ファン」という意味で、海外では広く使われている。この言葉をキーワードに、“映画ファンの皆さんに、もっと映画館で映画を観てほしい”という想いから「グランドシネマサンシャイン 池袋」が劇場オリジナルグッズとして展開している企画が、「I’m a moviegoer」だ。
この企画では、映画館で観ることのすばらしさをより伝えていくべく、自他ともに認める「moviegoer」な映画監督に「I’m a moviegoer」という直筆メッセージをもらい、そのオリジナルグッズをグランドシネマサンシャイン 池袋とMOVIE WALKER STORE限定で販売する。
今回は、満を持して『ルックバック』が公開されたばかりの是枝裕和監督が登場!映画祭に出席するため、ヴェネチアを訪れていた監督に、“moviegoer”としての思い出や映画体験、さらに映画作りへのこだわりを語ってもらった。
「ACTミニ・シアターについては、観た映画だけでなく、空間ごと覚えていますね」
――是枝監督の人生の中で、映画館でご覧になった映画で一番印象に残っていること、これを観て映画にのめり込んだという体験はありますか?
「うーん、1本って難しいですよね…。いろいろなところでしゃべっていますが、(フェデリコ・)フェリーニですね。19、20歳くらいの大学に入ってすぐ、早稲田大学の近くのACTミニ・シアターっていう会員制のシネクラブで見た『道』(54)と『カビリアの夜』(57)の2本立てで、それがまあ、映画にハマるきっかけでした。毎日、大学に行かずにそこに通ったりしていて。そこは30人くらい入るとすぐにいっぱいになっちゃうような、お座敷の映画館だったんです。入り口で靴を脱いで、下足札をもらって入ると、受付でみかんとか1個もらって(笑)。いわゆる座椅子が並んでいて、寝転んだりもできるので、つまらないと寝ちゃうんですよ。ACTミニ・シアターについては、観た映画だけでなく、空間ごと覚えていますね。あとは銀座の並木通りにあった、並木座という半地下のすごく狭い映画館。そこもなぜか、スクリーンの正面やや右に柱があって、その後ろに座らざるを得なくなると、柱が邪魔でスクリーンがよく見えない。劇場自体もすごく小さくて汚かったけど、その空間で覚えてるんです」
――グランドシネマサンシャイン 池袋のIMAXレーザーGTで映画をご覧になったことはありますか?
「あります。作り手として個人的にはラージフォーマットへのこだわりはないのですが、『ルックバック』を作ってみて、Dolby Atmosだとこんなに音が違うんだって思いましたね。だから、音響環境って大事だなって、ようやく思い始めたところです。もともとは、そんなにあっちこっちから音が聞こえてくるのは好きじゃなかったんです。シンプルに画面の方に集中したいから、後ろから音が聞こえてくると振り向いちゃうタイプなんで、嫌だったんだけど。でも、Dolby Atmosはそれぞれの音をちゃんと粒立てられるから、『ルックバック』みたいな作品に関して言うと、音楽が鳴っててもペン先の音がちゃんと聞こえてくる、それがボリュームだけでのみ込まれないっていうのはすばらしいんだなと改めて思いました」
カラー:ホワイト・ブラック・グレイッシュグリーン
サイズ:M、L、XL
販売価格:5,500円(税込)
発売店舗:
(オンライン販売)MOVIE WALKER STORE
https://store.moviewalker.jp/item/detail/5486
(店頭販売)グランドシネマサンシャイン池袋 4Fストア
https://www.cinemasunshine.co.jp/theater/gdcs/
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