「こんなおすず見たことない!」FRUITS ZIPPERの鎮西寿々歌が単独初主演にしてホラー初挑戦!『だぁれかさんとアソぼ?』撮影現場に潜入
生徒役を演じるフレッシュで実力派な俳優陣
本作には次世代を担うみずみずしいキャストが集結し、鎮西の脇を固めている。小春の妹、菜々美役にはティーン向けファッション誌「ニコラ」の専属モデルを今年の3月まで務め、『ゴールド・ボーイ』(24)や『この夏の星を見る』(25)にも出演している星乃あんな。菜々美を気にかける同級生の丈太郎役には、幼少期から子役として活躍する、『キングダム』(19)や『るろうに剣心 最終章 The Final』(21)、『水は海に向かって流れる』(23)の大西利空。この日、ふたりは “ホラー”らしいシーンの撮影に臨んでいた。星乃と大西の印象を、清水監督はこう語る。
「星乃さんも大西くんもオーディションで選んだんです。星乃さんに関しては実は僕が別の作品を観た時から惚れ込んでいて、『この子天才かも』と思っていたので、ぜひオーディションに参加してほしいとお願いしていました。オーディションの時には、ほかの同級生役も含めて役柄を変えながら演じてもらい、『やっぱり星乃さんは菜々美役がいいな』と思い、決めました。いま一緒にやっていても、セリフがなくても佇まいひとつで『天性の役者だな』と思わされることがあって、彼女と鎮西さんが姉妹っていうのもバランスとしてよかったと思います」。
「大西くんは、女子ばかりの登場人物のなかでメインの男の子の役がひとりだから、どういうタイプにするか悩みました。ただスマートでかっこいい二枚目じゃちょっとおもしろみにかけるので、少し抜けているところがあって、女子からツッコまれているような愛されキャラの部分も欲しいな、というなかで、大西くんが一番はまっていたんですね。彼のいい意味で軽薄で、計算高く、賢いところとか、そういうバランスが丈太郎という役には欲しかったしちょうどいい。彼でよかったなと思っています」。
あえて「怖さ」を強調しない、清水監督ならではの演出
菜々美と共に“遊び”を実行する同級生たちにもフレッシュな面々が顔をそろえている。西野マキ役には、ABEMA「今日、好きになりました。夏休み編2023」への参加で話題となった向井怜衣。奥山衣緒理役には、ファッション誌「Seventeen」の専属モデルを務める小國舞羽。黒滝だいあ役には第79回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品された『タイタニック・オーシャン』(2026年公開予定)への出演で話題の室はんな。
スタジオでは、怪異によって“とある人物”たちが小春の前に立ちはだかるシーンの撮影も行われた。清水監督は、彼らが発するセリフをいわゆる“幽霊”のような怖い言い方ではなく、あえて明るく言わせる、という独自の演出を加えた。「これ以上ないくらい不自然な人形のように」と、首の傾き、目の見開き、身体の向きなど視覚的な指示を与えながらも、セリフは自然な話し方をベースにする。そのなかで語尾だけを変に上げたり、違和感のあるイントネーションにしたりすることで、より気味の悪いシーンへと仕上がっていった。
鎮西が振り返る撮影の日々「ホラーってスポーツのよう」
本作に込めたテーマについて清水監督に尋ねると、ホラーとはまた少し違う角度の答えがあった。「僕のなかでのこの作品の裏テーマに、“昨今のSNSでの誹謗中傷”というのがあります。それで心を病んで引きこもってしまったり、最悪な場合、自殺に追い込まれてしまったりすることが大人でもある。そういったテーマの部分も身近に感じながら、怖さも含めて楽しんでもらえたら、という想いです」。
鎮西にもいまの気持ちを聞いてみると、ホラー作品に出演するということへの彼女なりの捉え方、そして本作の魅力をいきいきと語ってくれた。「本当にあっという間の1か月ちょっとでした。最初は自分が演じることでいっぱいいっぱいだったのですが、ホラーシーンをメインで撮らせていただくようになってからは『ホラーって思ったよりも体力を使うんだな』と思って。ホラーってスポーツのようだな、と演じながら感じました。すごく楽しい日々なので、撮影の終わりが見えてきてさみしい気持ちになっています。これまでの清水監督の作品を観てきた方には、監督の“いま一番ホットなホラー”を観ていただけると思います。私を応援してくださっているホラーにあまりなじみがない方も、『今年の夏はちょっと違う刺激が欲しいな』みたいな感覚で映画館にお越しいただけたらうれしいです」。
鎮西の言う「清水監督のいま一番ホットなホラー」はどんな作品に仕上がったのか、公開を楽しみに待ちたい。
取材・文/編集部

