トム・ホランドが「最高の女優」と語るゼンデイヤ。「スパイダーマン」「ユーフォリア/EUPHORIA」…“変幻自在の魅力”とは?
トム・ホランド演じるピーター・パーカー=スパイダーマンの新たなる物語『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が7月31日(金)より日米同時公開される。ホランドが「最高の女優」と絶賛するのが、ミシェル・ジョーンズことMJ役を演じてきたゼンデイヤだ。本稿では、どんな役柄にも"本物らしさ"を宿す圧倒的な演技力を持ち、リアルさを求めるZ世代の心をつかんできた彼女の魅力を深掘りする。
前作で、愛する人たちを危険から遠ざけるために、「世界中の人々から自分の記憶を消す」というあまりにも切ない決断を下したピーター。そんなピーターの“元”恋人がMJだ。演じるのは、若者を中心に世界で絶大な人気を誇るゼンデイヤ。アメリカで行われた「自分の人生のロールモデルにしたい有名人や公人」のアンケート調査では、回答者の約13%がゼンデイヤを選び、テイラー・スウィフトやイーロン・マスクなどを抑えNo.1に輝いた。
誰の記憶にも残っていない世界で“親愛なる隣人”として戦い続けることを選び、1人になってもスパイダーマンとして街の平和を守っているピーター。ある日、DNAが変異し、命さえも脅かすという異変に襲われる。一方、彼に関する記憶を失ったMJは、今作では大学を卒業し、親友のネッドとシェアハウスをしながら就活中だ。そんなMJを演じるゼンデイヤについて、ホランドは、「彼女の演技を見ていて好きなのは、彼女が恐れを知らないこと。全身全霊で挑みます。彼女が演じるルー(『ユーフォリア/EUPHORIA』)を見ると、現実の彼女とはまったく違うし、エマ(『ドラマなふたり』)としての演技もまったく違います。彼女は最高の俳優だと思います」と“変幻自在な演技力”を称賛している。
薬物依存に苦しむ高校生ルーを演じた主演ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」では、当時の史上最年少でエミー賞主演女優賞を受賞。「まさに新たな発見といえる存在」(The Hollywood Reporter)、「驚異的で、人を惹きつけてやまない」(The Guardian)と海外メディアからも絶賛された。
そして、「スパイダーマン」シリーズでは2017年公開の『スパイダーマン:ホームカミング』より聡明で皮肉屋なMJを、ヒュー・ジャックマン主演の大ヒット映画『グレイテスト・ショーマン』(17)では空中ブランコ乗りのアンとして繊細な恋模様を演じ、「デューン 砂の惑星」シリーズでは芯が強いチャニを気高く演じきるなど、作品ごとにまったく異なるキャラクターを演じ分けてきた。「デューン 砂の惑星」シリーズのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は以前、オーディションでのゼンデイヤについて「本当に過酷な砂漠の惑星で育った人物だと信じさせた」と語っており、彼女の高い表現力を称賛している。
若くしてエミー賞を2度受賞し、クリストファー・ノーランやヴィルヌーヴら第一線の監督の作品に次々と参加してきたゼンデイヤ。役柄ごとに違う顔を見せながら、そのキャラクターに確かな説得力を与える表現力は、ハリウッドを代表する若手の1人として評価される理由の1つだと言える。
予告編がわずか4日間で10億回再生を突破し、世界的な話題をさらった本作だが、物語の全貌はいまだ多くの謎に包まれている。孤独のなかで進化する“新能力”と共に、NYを次々に襲う新たな脅威と対峙していくピーター。孤立無援なピーターに訪れる“見えない敵”の脅威とは?そして愛するMJや親友ネッドとの再会の行方は?「スパイダーマン」新章、シリーズ史上最大のアクション・スペクタクルがこの夏、開幕する。
文/山崎伸子
