『オブセッション 災愛』で狂気的な恋愛感情を体現したキャスト2人が語る、撮影の裏側「私たちは兄妹のような関係。恋愛的な相性ではありません」
全米で社会現象級の大ヒットを記録しているホラー『オブセッション 災愛』(7月17日公開)。製作費100万ドル未満ながら口コミを中心に爆発的な話題を呼び、北米の累計興収が『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(公開中)を上回る2億ドル(2026.6/18 Box Office Mojo調べ)を突破するなど2026年の映画界を席巻している。監督を務めたのは、本作で長編映画デビューを果たしたカリー・バーカー。YouTubeで発表した長編ホラー動画「Milk & Serial」で200万回以上の再生回数を叩きだした俊英だ。
物語の主人公は、孤独で内向的な青年ベア。想いを寄せる女性ニッキーとの距離を縮めたい一心で、“願いを叶える”という不気味なまじない「ワン・ウィッシュ・ウィロー」に手を出したことから、彼の日常が少しずつ狂い始める。純粋だったはずの想いは執着へと変貌し、“最愛”が“災愛”へと反転していく。このたび、本作でベアとニッキーを演じ、悪夢的な恋愛感情のもつれを体現した新星、マイケル・ジョンストン&インディ・ナヴァレッテのインタビューが到着。本作のサプライズヒットをどのように受け止めているのか?2人の相性やバーカー監督の仕事ぶりについても明らかにしている。
「どこへ行ってもみんな『オブセッション』の話をしている」(ナヴァレッテ)
――記録的なヒットで話題の『オブセッション 災愛』ですが、この大成功をどのように受け止めていますか?
インディ・ナヴァレッテ(以下、ナヴァレッテ)「最高の気分です!こんなに大きなことになるとは思っていませんでした。ここまでヒットしていることはすごくすてきですし、信じられないことです」
マイケル・ジョンストン(以下、ジョンストン)「同じ気持ちです。人生でずっと夢見ていた瞬間がやってきた感じです。この映画のために、僕たちはみんな本当に一生懸命仕事をしました。その努力が認められたように感じています」
――映画を観た人たちからの反応をたくさん聞いたと思います。予想外だったこと、驚いたこと、印象に残っているリアクションはありましたか?
ジョンストン「僕の友人には、ホラー映画が苦手な人が結構います。それでも僕を応援するために映画を観に行ってくれて、驚くことにみんな気に入ってくれました。『ホラー映画が好きじゃない人たちにも受けている』という話を聞きました」
ナヴァレッテ「どこへ行っても、みんなこの映画の話をしているように感じます。スーパーに行った時も店員が『「オブセッション」観た?』と話していて、もう一人が『どんな映画?』と聞き返していたんです。病院でも看護師さんに『最近、どんなお仕事をしましたか?』と聞かれて、『オブセッション』という映画に出たと答えたら、すごく盛り上がりました」
「観客は自分自身の人生経験とつなげながらこの映画を観る」(ジョンストン)
――特にナヴァレッテさんの場合、劇中のニッキーとは全然違うので周囲は気づかないですよね。極端に振り切ったシーンを演じるのは難しかったですか?
ナヴァレッテ「毎日少しずつ階段を上がっていく感じでした。どんどんレベルアップしていくような。最初に家の中のシーンをすべて撮影しました。それが終わると、私たちは最大の任務を終えたような気になれました。次の段階にステップアップしつつ、今日はどこまでクレイジーにやれるか挑戦するような感じでしたね」
ジョンストン「インディが言ったように、まずベアの家の中のシーンを全部撮影したんです。それが最初のほぼ2週間だったので、いきなり最もクレイジーなシーンから始まったんですよ。とはいえ、僕たちは最初に会った日から、自分たちがなにに飛び込もうとしているのかわかっていた気がします。『よろしく』とお互いに挨拶した直後には、もうキャラクターになりきって怒鳴り合っていましたね」
――エンタメなので誇張はされていますが、語られることは国境や世代を超えて共感できることですよね。
ナヴァレッテ「誰かに愛されたいというのは自然な感情。この映画では、『そのためにどこまでやるのか』というところに踏み込みます。私が好きなのは、『誰が誰に執着しているのか』という点を曖昧にしているところ。ベアがニッキーに執着しているのか、それとも、ニッキーがベアに執着しているのか」
ジョンストン「この作品には、すごく現代的で時事的なテーマや話題がたくさん詰まっていると思います。観客は自分自身の人生経験とつなげながらこの映画を観るのだと思います。正直に自分の思いを伝えなかったらどんなひどいことが起き得るのかも語っています。映画を純粋に好きだと言ってくれる人もいるし、登場人物の行動に腹を立てている人もいます。街で見知らぬ人が近づいてきて、この映画のストーリーについて深い話をされたこともありました」

