『スクリーム』などの人気ホラーから『マトリックス』、『宇宙戦争』まで…数々の映画が餌食になってきた「絶叫計画」シリーズのパロディをおさらい!
不謹慎なジョークやくだらないギャグに下ネタといったいまの時代ではアウトな笑いが満載のホラーコメディとして、繰り返し続編が作られ、人気を誇ってきた「絶叫計画」シリーズ。『最終絶叫計画5』(13)から13年の時を経て、まさかの復活を遂げた6作目『最終絶叫計画 令和!』が6月26日から公開中だ。ブラックジョークと共に本シリーズのお決まりとなっているのが、名作ホラーや当時流行った映画のパロディの数々。ここでは、過去作でどんな作品が“餌食”となってきたのか、振り返っていく。
『スクリーム』と『ラストサマー』を融合した『最終絶叫計画』
2000年の1作目『最終絶叫計画』はハロウィンの夜に起きた女子高生殺人事件から1年後のハイスクールを舞台に、主人公のシンディ(アンナ・ファリス)と友人たちに正体不明の殺人鬼の恐怖が襲いかかるというスラッシャーホラーを下敷きにしている。
女子高生ドリュー・デッカー(カルメン・エレクトラ)が家でくつろいでいたところ、突如鳴った電話の相手であるゴーストフェイスに殺されてしまう冒頭のシーンをはじめ、ベースとなるのが『スクリーム』(96)。ちなみにドリュー・デッカーという名前は『スクリーム』の冒頭で殺害されるドリュー・バリモア演じるケイシー・ベッカーから採ったもの。また『Scary Movie』という原題も『スクリーム』の仮タイトルに由来している。
さらにその死から遡ること1年前、シンディたちはドライブ中に男を撥ねたうえ、死体を海に投げ捨てており、このことを知る者たちに次々と魔の手が忍び寄る…。このプロットは『ラストサマー』(97)そのもの。『スクリーム』と『ラストサマー』の登場人物をブレンドしたキャラクターたちに襲いかかる恐怖が、2作の展開をなぞりながら、コミカルに再現されていく。
細かなパロディも満載で、『ハロウィン』(78)や『13日の金曜日』(80)、『ユージュアル・サスペクツ』(95)といった名作のエッセンスが随所に散見。また、『マトリックス』(99)のバレットタイムよろしくな格闘シーンや『シックス・センス』(99)の台詞、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)的主観ショットに『ファイナル・デスティネーション』(99)を思わせるラストまで、当時流行っていた作品がタイムリーに盛り込まれており、いま観ると懐かしさを感じられるはずだ。
『最‘新’絶叫計画』は幽霊屋敷&オカルトホラーがベース
1作目のヒットを受け、翌2001年に公開された『最‘新’絶叫計画』は、大学生となったシンディが、単位取得のために、曰くつきの豪邸で行われる実験に参加し、数々の怪奇現象に見舞われていく超自然的ホラーがモチーフ。
幽霊屋敷で少女が邪悪な霊に取り憑かれてしまい、2人の神父が悪魔祓いに挑むという『エクソシスト』(73)のパロディで幕を開ける本作。霊に対する恐怖を研究しているオールドマン教授(ティム・カリー)が、睡眠実験と騙して男女を幽霊屋敷へと招待する『ホーンティング』(99)的な話運びをはじめ、襲いかかる黒猫が印象的な『ヘルハウス』(73)など、数々の幽霊屋敷ものが屋台骨となっている。
ほかにも、シンディら女性3人によるアクションは『チャーリーズ・エンジェル』(00)、薬物中毒者の脳を見せるシーンは『ハンニバル』(01)、霊が見えるサーモゴーグルや冷蔵庫に閉じ込められるシーンは『インビジブル』(00)など、当時のヒット作のパロディがこちらも満載だ。
