『ロングウォーク』過酷なレースのなかで芽生える少年たちの絆と息子を見守る母親を切り取った場面写真

『ロングウォーク』過酷なレースのなかで芽生える少年たちの絆と息子を見守る母親を切り取った場面写真

スティーヴン・キング事実上の⻑編初執筆作といわれている小説「死のロングウォーク」を映像化した『ロングウォーク』が6月26日(金)に公開される。このたび、新たな場面写真とキャスト、監督のコメントが解禁となった。

【写真を見る】歩みを止めれば即射殺という極限のレースを描く本作より、人間模様を切り取った場面写真が解禁に
【写真を見る】歩みを止めれば即射殺という極限のレースを描く本作より、人間模様を切り取った場面写真が解禁に[c]2026 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.

キングがリチャード・バックマン名義で発表し、1974年の「キャリー」よりも前に存在していた事実上の⻑編初執筆作を映像化した本作。監督は「ハンガー・ゲーム」シリーズを手掛けるフランシス・ローレンス。社会全体を支配し、この“競技”を執り仕切る鬼少佐役を「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルが演じる。

物語の舞台は戦争によって国家が分断された近未来のアメリカ。困窮する社会への光として、そしてかつての栄光を取り戻す為の一歩として、国をあげて開催される競技“ロングウォーク”。ただひたすら歩き続けるだけで破格の賞金と願いを1つ叶える権利を獲得できるこの祭典のルールは「時速4.8kmをキープすること」「速度を下回り警告を受けないこと」「最後の1人になるまで歩き続けること」。このルールの裏には、休息も睡眠も救いも存在しない。3つ警告を受けると即死という極限状況に、選ばれし50人の若者が挑戦する。

このたび解禁された場面写真には、命がけのレースに参加するレイ・ギャラティ(クーパー・ホフマン)とピーター・マクヴリーズ(デヴィッド・ジョンソン)が、互いに励まし合いながら歩みを進める姿が切り取られている。荒廃し社会全体が支配された近未来のアメリカでは、貧困にあえぐ若者たちが現状から抜けだすには、この狂気のデスゲームに挑むしか道は残されていなかった。自分以外全員がライバルとなる残酷なレースだが、不安に満ちた道程のなかで、2人は互いを奮い立たせ、自らの境遇を語り合うことでかけがえのない友情を築き上げていく。

実際に演じた2人も、撮影を通して信頼関係が築かれたことを明かしており、ホフマンは「デヴィッドの演技は、非常に真実味に溢れていた。真摯に深い共感と思いやりをもって演じていて、それがピートにも表れている」と絶賛。それに応えるようにジョンソンも「あれほど見事にレイを作ってくれなかったら、僕はピートの役作りができなかったと思う。探究心が強くて、いつも予想を超えてくるんです」と、ホフマンへの絶大な信頼を明かすと共に、彼とタッグを組んだからこそできた作品だと語っている。

一方、参加者を見つめる家族の胸中にも、切実な想いが去来する。もう一枚解禁された場面写真には、満身創痍で歩みを進めるレイの姿を、沿道から遠巻きに眺めることしかできない母親(ジュディ・グリア)の痛切な姿が捉えられている。レイは参加者のなかでただ一人の地元参加者であり、その胸の奥には、過去に自身と家族を襲った悲劇への激しい復讐心を秘めている。母の反対を振り切り、因縁のレースへ身を投じた息子と、ただそれを見守るしかない母。この繊細な役どころを演じたグリアは、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(14)や『ジュラシック・ワールド』(15)など幅広いジャンルで活躍を見せるハリウッド屈指の名バイプレイヤー。脚本を手にした当時を「いまこの時代に語るべき重要な物語だと思った。でも、読むのがつらかった。私には、あの少年たちと同じくらいの年齢の義理の息子がいて、どうしても彼のことと重ねてしまうから」と振り返っている。


単なるデスゲームにとどまらない、深い人間ドラマが描かれた本作。少年たちが命を懸けて歩みを進める先になにが待っているのか、ぜひ劇場で見届けてほしい。

文/鈴木レイヤ

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