賀来賢人が映画初プロデュース作『Never After Dark/ネバーアフターダーク』で穂志もえかと共に挑んだ新たな地平「ジャパニーズホラーに独自の視点を」

賀来賢人が映画初プロデュース作『Never After Dark/ネバーアフターダーク』で穂志もえかと共に挑んだ新たな地平「ジャパニーズホラーに独自の視点を」

「恐怖がたたみかける従来のものとは違う、新しいホラー映画に」(賀来)

【写真を見る】賀来は本作で映画初プロデュースを手掛け、「SXSW2026」ミッドナイター部門で観客賞を受賞
【写真を見る】賀来は本作で映画初プロデュースを手掛け、「SXSW2026」ミッドナイター部門で観客賞を受賞撮影/加古伸弥

――賀来さんがプロデューサーの視点で見て、「ここはうまくいったな」と思うような会心のシーンはどこですか?

賀来「全シーンです(きっぱり!)。すべてが会心のシーンだと思っています。もちろん、現場で『ここはどう撮ろう?』、『こういう感じでやってみよう』といった感じで相談したり、トライしたりすることはありましたが、撮影に入る前にホン(台本)読みをやっていますからね。しかも、プロデューサーやスタッフに内容を把握してもらうためにやるような、僕の知っているホン読みとは違い、デイヴが提案するホン読みは監督と俳優のために行うクリエイティブなもの。 “座学”に近いやり方なんですけど、そこで『ここはこういう見方もあるよね』、『こういうふうにやってみよう』という共通認識がとれたので、現場でネガティブな感情になることはなかったです」

屋敷にひそむ秘密、そして亡霊の正体とは…?
屋敷にひそむ秘密、そして亡霊の正体とは…?[c]2025 Signal181, Inc. All rights reserved.

穂志「私は、(謎の男に扮した)吉岡睦雄さんとのアクションシーンも印象に残っています。撮影に入る前に結構練習もさせてもらいましたが、変な手加減をすると逆にそれが危なかったりするので、お互いに相手を信じてやりきることが大事なんですよね。そういった技術的なことを学べたのも、いい経験になりました」

――賀来さんは過去のホラー映画の傑作を観て、「これは踏襲しよう」、「こういうことはやらないようにしよう」といったことも考えられたと思います。

賀来「ホラー映画は、『死霊のはらわた』などのクラシックなものまでいろいろ観ました。ですがどちらかと言うと、ホラー映画を作ろうと思って作っていなかったというか、『結果、ホラー映画になればいいかな』っていうスタンスだったんです(笑)。もちろんホラー映画として売りたいし、怖さを強調するシーンもあります。だけど、劇場に足を運んでくれたお客さんの感想はきっと『めっちゃ怖かった~』にはならないような気がしていて。そうなればいいなと願っているし、そこは恐怖がたたみかける従来のものとは違う。新しいホラー映画を提示できると確信しています」

今秋には北米での劇場公開も決定している
今秋には北米での劇場公開も決定している[c]2025 Signal181, Inc. All rights reserved.

――ちなみに、おふたりがこれまでに観たなかでいちばん怖かったホラー映画はなんですか?

穂志「え~あんまり観てない!でも、ホラーじゃないけれど、いま頭のなかをパッとよぎったのは『羊たちの沈黙』。あの人の殺め方は本当に怖かったです」

賀来「怖かったというか、いちばん嫌だったのは『死霊館』かな。あまりよく覚えていないんですけど、観たくないのに観せられたんですよ、誰かに!(笑)。それもあって、『なんで俺、こんな怖い思いをしなきゃいけないんだろう?』って思った記憶がすごく残っています (笑)」


取材・文/イソガイマサト

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