『プラダを着た悪魔』から『マテリアリスト 結婚の条件』まで!一歩踏みだすきっかけをくれる“現代ニューヨーク映画”4選
音楽映画の名匠が手掛けた、元気をくれる一本
ファッションだけでなく音楽文化もニューヨークの特徴の一つ。『ONCE ダブリンの街角で』(07)のジョン・カーニー監督がメガホンをとった『はじまりのうた』(13)は、イギリスからニューヨークにやってきたシンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)が音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)と出会い、“小さな奇跡”を起こしていく物語。
劇中には第87回アカデミー賞で歌曲賞にノミネートされた「Lost Stars」をはじめ、魅力的で心打つ楽曲が多数登場する。それらに加え、活気あふれたニューヨークの街並みや、登場人物たちの成長と変化など、そっと背中を押してくれる要素が満載。気持ちが沈んだ時に観れば、元気をもらえること間違いなしだ!
リッチな彼か元カレか…主人公の“人生の選択”に共感必至
そして、ニューヨークの結婚相談所で“マッチメーカー”として働く主人公を描く『マテリアリスト 結婚の条件』。昨年夏に北米公開されるや、週末興収ランキングで5週連続トップテン入りを果たすスマッシュヒットを記録。全世界興収は1億ドルを突破し、A24作品歴代4位のヒット作へとのぼり詰めた話題作だ。
迷える人々を導き、数々のマッチングを成功させてきたルーシー(ダコタ・ジョンソン)。自らマッチングさせたカップルの結婚式に出席した彼女は、リッチで完璧なハリー(ペドロ・パスカル)と出会い、真剣交際に踏み出す。しかし時同じくして、売れない俳優をしている元恋人のジョン(クリス・エヴァンス)への想いも再燃。2人の男性の間で揺れ動くルーシーは、やがて仕事でも恋愛でも大きな岐路に立たされることに。
「現代の恋愛というテーマは、映画で語る価値がある」と語るセリーヌ・ソン監督は、実際に10年前にマッチメーカーとして働いていた経歴の持ち主。その経験のなかで、クライアントに「パートナーになにを求めるか」を尋ねると数字で返ってくることに気付き、「恋愛がしたいのに相手の価値を測っているから、どうしても矛盾が生じる」と感じたことから本作が生まれたのだとか。
全編35ミリフィルムで撮影された美しい映像と、煌びやかなニューヨークの街並み、そして洗練されたファッションのなかで描かれる、現代を生きる誰もが共感せずにはいられない本作。“真実の愛”や“人生の選択”について考えながら、このロマンティックなラブストーリーを劇場で楽しんでみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬
