【25周年篇】『タイタニック』を超える大ヒット映画が公開した2001年…映画業界&劇場の“あの頃”を振り返ろう
ショッピングモールと共に地元で愛される「TOHOシネマズ 秋田」
県内では5劇場全18スクリーンと、全国で4番目に映画館が少ない地域である秋田県。その中心部である秋田市の秋田駅周辺にはかつて複数の映画館が軒を連ねていたが、1990年までにその多くが閉館。そうしたなか「イオン秋田ショッピングセンター」内に2001年12月22日にオープンしたのが「TOHOシネマズ 秋田」。開業当時は「イオン秋田TOHOシネタウン」の名称で、2008年に現在の名称へとリニューアルされた。
「当時秋田県内には、単館の劇場が2館あるだけでした。そこへ県内初の本格シネコンである当劇場がオープンしたことで、映画の選択肢が増えたと多くのお客さまから喜びの声をいただきました」。秋田駅から車で15分、秋田自動車道の秋田南インターチェンジからすぐという好立地にある同劇場。「県内最大規模のショッピングモール内にあるということで、ファミリー層の娯楽の場や学生たちのデートスポット、ご年配の方々の憩いの場として、地域の方々に親しまれています」。
全8スクリーンで総座席数は1,681席(車椅子用20席を含む)。メイン館であるSCREEN2のスクリーンサイズは13.3メートル×5.5メートルの大画面。『室井慎次 敗れざる者』(24)の公開時には柳葉敏郎の舞台挨拶が行われるなど、県出身者の出演作が上映されるとひときわの盛り上がりを見せるアットホームさが魅力のひとつ。「映画館の選択肢が少ないがゆえに、『ここしかないから』ではなく『ここだから観に来た』と思ってもらえる映画館づくりを、これからも目指していきたいと思っております」。
都心から1時間で行ける“非日常”「TOHOシネマズ 南大沢」
「TOHOシネマズ 秋田」と同じく2001年12月22日にオープンした「TOHOシネマズ 南大沢」。こちらは東京都西南部を代表する八王子市の郊外、京王電鉄相模原線の南大沢駅に直結した商業施設「fab南大沢」内にある映画館だ。
日本最大級の計画的ニュータウン「多摩ニュータウン」の一角として開発が進められ、1988年の京王線延伸によって南大沢駅が新設されたことで本格的に街開きすることとなった南大沢。「住宅や商業、教育、文化施設が整備されており、主に高度経済成長期に移り住んだ方々が多く暮らしています。シニア層から近隣地域の大学の学生さん、ファミリー層などが多く来館されており、映画文化が日常になじみ、日常の一部として映画体験があるという印象を受ける地域となっております」と劇場担当者は説明する。
全9スクリーンで総座席数は1,948席(車椅子用21席を含む)。「PREMIER」スクリーンは全席リクライニングシート&サイドテーブルを完備した“映画館のファーストクラス”ながら通常料金で楽しむことができ、ヨーロッパをイメージして開発された駅前の街並みは華やかで美しく、眺望もよく自然豊か。「非日常的な空間を味わえる施設として、地域の人にいつまでも愛される映画館でありたいと考えています。都心にいらっしゃるお客さまにも、ここが東京であることを忘れさせてくれるような街並みを、映画体験と一緒に味わっていただければと思っております」。
TOHOシネマズの「アニバーサリーキャンペーン」は、3月から12月にわたって展開。対象劇場は、今回紹介したおいらせ下田、東浦、秋田、南大沢のほか、5周年のセブンパーク天美、10周年の柏、仙台、15周年の甲府、上田、20周年のはません、八千代緑が丘、モレラ岐阜、岡南、なんば、35周年の渋谷だ。本連載をきっかけに最寄りの劇場の思い出に浸ったり、気になっていた劇場情報をチェックして、いまだけの特別な催しを楽しもう!
文/久保田 和馬

