芳根京子、『私がビーバーになる時』でワールドプレミアに初参加「本当に夢のような夜!」と感涙
ディズニー&ピクサー最新作『私がビーバーになる時』(3月13日公開)のワールドプレミアが、現地時間2月23日に、アメリカ・ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターで開催。主人公メイベル役の日本版声優を務めた芳根京子が、自身初参加となるワールドプレミアでグリーンカーペットを歩いた。今回ピクサー声優の仲間入りを果たせたことについて芳根は「収録はとても楽しくてそれだけでも胸が高まっていたのですが、ロサンゼルスまで来させていただいて、こんなすてきな場所を歩けるなんて本当に夢のようで胸がいっぱいです」と改めて喜びを語った。
ワールドプレミアに登壇したのは、ピクサースタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのピート・ドクターをはじめ、ダニエル・チョン監督らスタッフ陣に、メイベル役のオリジナル版声優を務めたパイパー・カーダ、優しすぎる王様キング・ジョージ役を演じた、コメディアンでも知られるボビー・モイニハン、のんびり屋で癒し系担当ローフ役の俳優エドゥアルド・フランコら。
本作で描かれる動物の世界をイメージした装飾が施されたグリーンカーペットに、芳根はビーバーをイメージしたユニークなデザインのブラウンドレス姿で登場した。衣装について芳根は「昨日の夜この会場を見させていただいて、いくつかの衣装で悩んでいたんですがこれだな!と即決しました。この作品はとにかくハチャメチャな作品なので、型破りなスタイルの衣装を選びたいなと思って選びました。日本版声優としてこの場に来れたので、アクセサリーもドレスも日本のブランドで揃えました」とこだわりを明かす。
たくさんのメディアが集まったプレミア会場を見て、芳根は「どんな雰囲気なのかわからなかったのでドキドキしていたのですが、とてもアットホームで、作品のテーマと同じように緑いっぱいの会場なので、とてもリラックスできていて、びっくりしています!」と大はしゃぎの様子。
芳根は、演じたメイベルの魅力について「メイベルは動物が大好きで、自分の意志に誠実に突き進むパワフルでかっこいい女性です。その女性がビーバーの姿になった時に皆さんに愛らしく思ってもらえるとうれしいなと思いながら演じました」と明かし、本作の魅力については「とにかくたくさんの動物が出てきて、ハチャメチャなところが魅力です。私も動物が大好きで、『もしも動物の世界に入れたら』という設定は昔から夢にみていた世界なのでワクワクしますし、動物たちの奇想天外な行動にもドキドキワクワクしながら観ていただけると思います。どんな年代の方にも楽しんでいただける作品だと思います」と満面の笑みを見せた。
さらに芳根は、グリーンカーペットに先立ち制作陣への直撃インタビューも敢行。チョン監督に「本作がいよいよ世界にお披露目される瞬間を迎えた気持ち」について質問すると、監督は「もうすぐ皆さんに私たちが作り上げたエキサイティングな映画を味わってもらえることにとても興奮しています。笑い、感動、アクション、奇妙なこと、おバカなことがたっぷり詰まったジェットコースターみたいな展開が待っています。劇場で観たら絶対に楽しい時間を過ごせると思うので、気に入ってくれることを願っています!」とコメント。
思い出の森とそこで暮らす動物たちを守るため、極秘テクノロジーを使いビーバーになって動物の世界に潜入するという、メイベルのユニークな設定の着想について監督は「私にとってメイベルは、いまの時代を生きているどこにでもいる女性の1人です。彼女は20代前半の若者で、将来について考えながら『私の未来はどうなるんだろう?どうすれば世界に変化を起こせるんだろう?どうすれば自分が大切にしていることのために戦えるんだろう?』と考えています。それは、おそらく今日の世界を生きている多くの人々が感じている感情だと思います。だからこそ私たちはそれをスクリーンで表現しようとしたのです」と制作秘話を明かした。
プロデューサーのニコル・パラディス・グリンドルは、ビーバーの専門家からの協力を受けて製作された本作について「ビーバーは森のヒーローです。彼らは、そこに生息するすべての動物や植物にとって有益な環境を作ってくれます。そのことが私たちの物語にとって重要でした。私たちは皆、この世界で他者にとっていい環境を作るべきだというメッセージが込められています」と語る。公開を楽しみにしている日本のファンに向けては「この作品は映画館で観ることが本当に大事なことだと思います。なぜなら、大きなスクリーンでほかの人たちと一緒に観るともっともっとおもしろいからです。だからぜひ劇場で観てください!」とメッセージを贈った。
日米のメイベル役の対面も実現。メイベル役のオリジナル版声優を務めるカーダと芳根は同じ1997年生まれの同い年で、会った瞬間すぐに打ち解けて仲良くなれたよう。カーダはメイベルの魅力について「メイベルは、なにか欲しいものがあればそこへ向かって一直線に突き進み、誰にも邪魔させません。それは本当に刺激的で、私ももっとそうなれたらいいのにと感じながら演じていました。映画を観てくれた人々がメイベルからインスピレーション得てくれることを願っています。そして、そんなキャラクターを演じられたことは本当にすばらしいことです」と語ると、芳根も笑顔で賛同した。
そして、動物の世界に入れるとしたらどんな動物になりたいかを聞くとカーダは「私の一番好きな動物はクマです。だから、たぶんクマになるかな。私は寝るのが大好きなので、クマになって、冬眠がいったいどんな感じなのかをすごく知りたいです」と言い、場を和やかに盛り上げた。加えて「日本の皆さん、映画をぜひ観てください。そしてメイベルというキャラクターはもちろん、メイベルの声も気に入っていただけたらうれしいです。なぜなら、キョウコの演技は本当にすばらしいから!そしてキョウコの演技を称賛してくれるとうれしいです!」と日本のファンへメッセージを語った。
グリーンカーペットでチョン監督と再会した芳根に監督は「もうすぐ誕生日だって聞いたから、サプライズでプレゼントを持ってきたんだ」と伝え、メイベルをはじめ、映画に登場する動物たちが描かれた直筆のポストカードと、メイベルのぬいぐるみをプレゼント。監督が「メイベルを演じてくれて本当にありがとう。簡単な役じゃないメイベルは、笑ったり怒ったり泣いたり叫んだりといろいろなことをしなければならない。強くなきゃいけないし、戦ったりもしなければならない。同時に広い心と情熱も持たなければならない。そのすべてをこなすのは本当に大変なこと。だから、この役を引き受けてくれて本当にありがとう」と感謝すると、芳根は「本当に夢のようで、泣きそうです」と涙をこらえながらお礼を言った。
また、ドクターともグリーンカーペットで対面した芳根。ドクターが芳根に「この作品に参加してみてどうだった?」と聞くと、芳根は「本当にワクワクが止まらなくて、あっという間に終わってしまいました!」と答えた。ドクターが「メイベルはたくさん大きな声で叫ぶキャラクターだけど、嫌じゃなかったですか?女優さんのなかにはたくさん叫ばされるのを嫌がる人もいるから…」と伝えると、芳根は「全然嫌ではなくて、とても楽しく演じました!しかも、ビーバーとして感情を出せるのがとっても楽しかったです!」と楽しそうに答えた。
プレミア上映を終え、会場から出てきた芳根は、感極まって涙が止まらない様子。
「海外で映画を観たのが初めてだったので、『あっ、ここで笑うんだ!』とか、エンドロールで拍手が起こったりとか、なにもかもが新鮮で、涙が止まらなくて。メイベル役をもらってからずっと夢のようだなと思ってきたんですが、今日は本当に夢のような夜です。小さなころからいままでたくさんのピクサー作品から夢や勇気をもらってきて、ただそれを観ているだけの人生だったのに、そこに自分が入らせてもらえて、こんなにすばらしい作品に参加させてもらえてるんだなあと思うと本当に感動しちゃって。まさか監督からお誕生日のお祝いまでしてもらえるなんて思わなかったですし、人生でこんな夜がくるなんて…本当に感無量です」とコメント。ワールドプレミアは、大盛況のまま幕を閉じた。
文/山崎伸子
