映画ライターの2026年“推し韓国アクター”は誰?イ・ビョンホン、ホン・ギョン、パク・ジヒョン、アン・ヒョソプらに注目

コラム

映画ライターの2026年“推し韓国アクター”は誰?イ・ビョンホン、ホン・ギョン、パク・ジヒョン、アン・ヒョソプらに注目

韓服もラブコメも反則級!進化が止まらないムン・サンミン

爽やかな笑顔で女心を掴むムン・サンミン
爽やかな笑顔で女心を掴むムン・サンミン[c]tvN

初めて「おお?」と心をつかまれたのは「シュルプ」。190センチの高身長に低音ボイス、少年の面影――いや、どこか赤ちゃんみすら残したキュートな顔立ち。高貴な世子の衣装に身を包んだ姿の、なんと麗しいこと!大君が世子へと成長していく過程を爽やかに演じきる姿に、「新たな青春スターの誕生だ」と胸が高鳴りました。続く「深夜2時のシンデレラ」では、年上の恋人と別れたくない一心で、あの手この手を尽くして引き留める“年下子犬系男子”を、スイートに、そしてキュートに好演。酔っ払ったり甘えたりする姿は、かわいすぎて反則だろ~と悶絶(笑)。身長差から生まれる極上のキスシーンも忘れがたい名場面でした。そして昨年、「愛する盗賊様」で再び大君役に挑戦し、韓服姿を披露。やっぱり、彼には韓服がよく似合う!ヒロインを演じるのは、男性主人公の魅力を最大限に引き出す名手ナム・ジヒョン。彼女との共演によって、ムン・サンミンの新たな魅力がいっそう際立っています。さらに、現代版「美女と野獣」と称されるNetflix映画『ビューティー・イン・ザ・ビースト(原題:뷰티 인 더 비스트)』の配信も控え、怒りを隠して生きる男という難役にも挑戦。ピュアな性格で、間近で見る実力派俳優たちの演技やアドバイスをスポンジのように吸収する彼。これからも演技の“偏差値”をぐんぐん上げ、私たちを驚かせてくれると思います。

(映画ライター・酒井美絵子)

ジャンル無双で賞レース制覇!円熟の域に入ったチュ・ジフン

【写真を見る】「宮 -Love in Palace-」の皇太子チュ・ジフン、2026年は皇帝として帰還!
【写真を見る】「宮 -Love in Palace-」の皇太子チュ・ジフン、2026年は皇帝として帰還![c]2025 Disney and its related entities

デビューから約25年を経て、軽々とジャンルを行き来しながら作品を輝かせる俳優となったチュ・ジフン。2025年は、大学病院の重症外傷センターを舞台にした「トラウマコード」で、医師としての天才的な能力はもちろん、アクションまでこなす、スーパーヒーローのような人物を好演。若手医師や看護師を率いるリーダーぶりも頼もしかった。作品は高く評価され、チュ・ジフンも百想芸術大賞放送部門最優秀演技賞、青龍シリーズアワード主演男優賞、ソウルドラマアワードK-ドラマ部門男性演技者賞を受賞。授賞式で名前を呼ばれ、飄々とした顔でマイクの前に立って語る姿も印象的だった。2026年も、話題のドラマへの出演が続く。人気ファンタジーマンガが原作の王宮ロマンス「再婚承認を要求します」では、架空の王国の皇帝役。公開されている写真を見ると、なつかしの「宮 -Love in Palace-」の皇太子が成長したような正装姿で期待が高まる。さらに「クライマックス」では、欲望渦巻く世界に飛び込む検事に扮するとのこと。こちらも、ハ・ジウォン、ナナ、オ・ジョンセといった魅力的なキャストとのアンサンブルが楽しみだ。

(映画ライター・佐藤 結)

王道でも、やっぱり別格。世界に王手をかけるイ・ビョンホン

『しあわせな選択』で国際的な賞レースに参戦!
『しあわせな選択』で国際的な賞レースに参戦![c]Everett Collection/AFLO

王道かもしれないが、あらためて推したいのがイ・ビョンホン。昨年の第30回釜山国際映画祭(BIFF)のオープニング作にも選ばれた最新作『しあわせな選択』では、ゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネートをはじめ、ハリウッドでも高い評価を獲得し、名実ともに世界に王手をかけている。日本ではドラマ「美しき日々」で韓流ブームの象徴となり、「元祖四天王」として名を刻んだが、映画ファンにとって忘れがたいのは『JSA』(00)で演じた、禁断の南北交流に身を投じる兵士の姿だろう。実はこの代表作が韓国で公開されたのは30歳の時で、決して早咲きではなかった。昨年のBIFF「アクターズハウス」で本人が語ったように、デビュー当時は失敗続き。そんな時期に同じく模索の最中にあったパク・チャヌク監督と出会ったことが、俳優人生の大きな転機となった。その2人が21年ぶりに再タッグを組んだ『しあわせな選択』で演じているのは、困難な状況下でも製紙業界で生き抜こうとする主人公。映像業界の再編と逆風にさらされる韓国映画界の現在とも重なり、その背中はどこか切実だ。時代を背負い続け、完成形を拒む俳優、イ・ビョンホン。国際的な賞レース(ゴールデングローブ賞の競合相手には、ティモシー・シャラメ、ジョージ・クルーニー、レオナルド・ディカプリオ、イーサン・ホークなどがずらり!)の結果も含め、2026年は勝負の年となりそうだ。

(映画ライター・桑畑優香)

新人とは思えない胆力!未来にさらに期待したいソ・スビン

新人とは思えない演技力で、一躍注目を集めているソ・スビン
新人とは思えない演技力で、一躍注目を集めているソ・スビン[c]2025 BARUNSON E&A, ROD PICTURES, CJ ENM ALL RIGHTS RESERVED


まさに、すい星のように現れたという言葉がぴったりの新人。韓国で評判が高かった『The World of Love(原題:세계의 주인)』を観たくて訪れた東京フィルメックス。主演のソ・スビンの、これがデビュー作とは思えない度胸としなやかさを併せ持つ演技で、度肝を抜かれた。一見、奔放で明るい高校生の日常を切り取りながら、「深く傷ついた過去とどう向きあい
、どう乗り越えるべきか」を静かに、しかし強く問いかける本作。抑制された佇まいの奥から立ち上がる感情のうねりを一気に爆発させる洗車場のシーンは、「私的2025年一番の名場面」に決定。上映後、ロビーで観客のサインに応じていたソ・スビンは、スクリーン上の緊張感とは対照的に、驚くほどオーラを消してそこにいた。控えめで礼儀正しく、至極良い意味で「ふつう」。その余白こそが、何者にでも七変化できる柔軟さなのだろう。この資質が、やがて唯一無二の武器になっていくはずだ。

(映画ライター・桑畑優香)


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