映画「ハリー・ポッター」祝25周年!舞台やドラマで広がり続けるシリーズを、ハリー&ロン&ハーマイオニーの成長を通して振り返る
先の見えない不安から友情に亀裂が入ってしまう『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)
ヴォルデモートの支配が進むなか、ハリーとロン、ハーマイオニーは分霊箱を探す旅に出る。分霊箱を壊す術を知らない彼らは不安や苛立ちから疑心暗鬼に駆られ、一時はロンが離脱してしまう。それでも旅を続けたハリーたちは、初めて分霊箱の破壊に成功。やがてダンブルドアが遺した「死の秘宝」の存在を知る。3人は「死の秘宝」が死を制する3つのアイテム(ニワトコの杖、蘇りの石、透明マント)だと突き止めるが、ニワトコの杖はヴォルデモートの手中にあった。
いよいよ最終章に突入。3人は過酷で先の見えない分霊箱探しのなかで絆の強さを試される。使命感に押し潰されそうになるハリー、分霊箱の影響で負の感情を増幅させたロン、ロンが去った悲しみを押し殺しハリーを支えるハーマイオニー。彼らが弱さをさらけだし、乗り越えた末により強い絆で結ばれる姿に胸を打たれる。
死を受け入れたハリーがヴォルデモートと対決『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)
残りの分霊箱を求め冒険を続けるハリーたちは、ダンブルドアに代わってスネイプが校長になったホグワーツに潜入。不死鳥の騎士団と闇の軍勢の戦いが激しさを増すなかで、ハリーはスネイプが二重スパイをしていた仲間であること、そして分霊箱の一つがヴォルデモートの魂を宿した自分自身あることを知る。死を覚悟したハリーは、不死鳥の騎士団やダンブルドア軍団の仲間と共に、ヴォルデモートとの最終決戦に挑む。
ハリー、ロン、ハーマイオニーのゴールデントリオの最終章で、3人は肉体的、精神的な成長を見せる。自分が分霊箱であると知ったハリーは、死を受け入れたことでヴォルデモートに打ち勝つことに。兄を殺されたロンは最前線でこれまでにない活躍を見せ、そんな2人をハーマイオニーは全身全霊でサポート。ヴォルデモートに打ち破った3人が歩み寄り、手をつなぎ穏やかな表情で立ち尽くす姿に、本作の神髄が見て取れる。
2026年で映画第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)の公開から25周年を迎えるいまなお、世界中を熱狂させ続けている「ハリー・ポッター」シリーズ。制作中のドラマ版は小説1巻を1シーズン8話で描くことが予定されており、映画版では上映時間の関係で省かれてしまったエピソードやキャラクターの映像化も期待できそう。これから続く魔法ワールドの物語に注目したい。
文/神武団四郎
