映画「ハリー・ポッター」祝25周年!舞台やドラマで広がり続けるシリーズを、ハリー&ロン&ハーマイオニーの成長を通して振り返る
友情、恋模様が絡まり合い関係に歪みが…『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)
100年ぶりに三大魔法学校による対抗試合の開催が決定。ところが、年齢制限で出場できないはずのハリーが、なぜかホグワーツの代表選手の一人に選ばれてしまう。物議を醸しながらも出場したハリーは、ドラゴンの巣や水中での危険な競技をクリアし、最終競技で優勝杯“炎のゴブレット”を見つけ勝者になる。しかしハリーの選出と優勝は、ヴォルデモートを復活させるための策略だった。炎のゴブレットに触れた瞬間、不気味な墓地に転送されたハリーは、ヴォルデモート復活に利用されてしまう。
アクション&スリル満点の競技シーンやついに実体化したヴォルデモートなど、見どころ満載の本作。ハリーが対抗試合の代表に選ばれたことで劣等感を抱いたロンとの間に深刻な溝が生じてしまったり、ハリーが同級生のチョウ・チャン(ケイティ・ラング)に恋心を抱いたり。ダンスパーティでロンからオマケ扱いされたハーマイオニーが感情を爆発させるなど、青春ドラマとしても見応えたっぷりだ。
ハリーが追い込まれながらも絆を深め成長する『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)
ヴォルデモート復活を受け、ダンブルドア(マイケル・ガンボン)ら善の魔法使いで結成された不死鳥の騎士団も動きだす。しかし、ヴォルデモートが戻ってきたことを信じない魔法省は、ハリーやダンブルドアに圧力をかける。ハーマイオニーは、自分の身は自ら守ろうとハリーを中心にしたダンブルドア軍団を結成。密かに生徒を集め、ハリーの防衛魔法を学ぶことに。一方、ヴォルデモート一派はハリーを倒す術を求め魔法省に侵入し、ハリーたちを襲撃。ついにダンブルドアはヴォルデモートと激突する。
ヴォルデモートの登場で暗雲が立ち込め始めた本作。魔法省から嘘つき呼ばわりされたことも手伝って、ハリーは精神的に追い詰められてしまう。そんな彼を支え、勇気づけるロンやハーマイオニーの姿を通し、3人のより成熟した関係性が見て取れる。ハリーとヴォルデモートはどちらかが死ぬ運命にあること、ハリーを守るためシリウスが命を落とすなど、これまでになくシリアスなドラマが展開する。
シリアスさが極まるなか、恋模様にも変化が…『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09)
ヴォルデモート復活がいよいよ認知され魔法界は恐怖に包まれた。ハリーは“半純血のプリンス”という人物が書いた高度な呪文や魔術の本を見つけ、それを参考に力を伸ばしていった。そんななか、ヴォルデモートを倒すには、彼が自分の魂を7つに分けて隠した分霊箱“ホークラックス”をすべて破壊するしかないと判明。ダンブルドアはハリーを連れてその一つを見つけに行き、体力を消耗。その後に現れたスネイプ(アラン・リックマン)によって殺害されてしまう。そしてハリーは、“半純血のプリンス”がスネイプの別名と知らされる。
暗い時代に突入した本作だが、ハリーは、自分に好意を持つジニーに惹かれていることを自覚。2人のピュアな恋愛模様が描かれる。一方、自分に対して煮え切らない態度のロンに不満を抱くハーマイオニーは、気持ちを素直にぶつけていく。ダンブルドア殺害など緊張感あふれる空気のなか、3人の恋愛模様が希望を感じさせる一篇。
