映画「ハリー・ポッター」祝25周年!舞台やドラマで広がり続けるシリーズを、ハリー&ロン&ハーマイオニーの成長を通して振り返る
J・K・ローリングの世界的ベストセラーを映画化した「ハリー・ポッター」シリーズ。2001年から10年がかりで小説全7巻を8作品で映画化した本シリーズは、前日譚にあたる「ファンタスティック・ビースト」シリーズのほか、ローリングが舞台用に書いた後日談「ハリー・ポッターと呪いの子」とユニバースを広げ、2027年にはドラマ版の配信も予定されている。そこで、小説と共にローリングの魔法ワールドを牽引した映画シリーズを振り返ってみたい。
シリアスな背景ながら3人組のやんちゃさに心打たれる!『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)
両親を亡くし、唯一の親類であるダーズリー家で育ったハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)は、11歳の誕生日に自分が魔法使いであることを知りホグワーツ魔法魔術学校に入学。グリフィンドール寮生になったハリーは、同じ寮に住むムードメーカーのロン(ルパート・グリント)や優等生ハーマイオニー(エマ・ワトソン)と親交を深めてゆく。やがてハリーは、両親を殺した闇の魔法使いヴォルデモート(レイフ・ファインズ)が校内に隠された“賢者の石”の力を使って、失われた肉体を取り戻そうとしていることを知る。
記念すべきシリーズ第1作。虐げられて育った孤独なハリーが、ホグワーツで初めて、友人となっていくロンやハーマイオニーと出会い、自分の居場所を見つけるまでが描かれる。好奇心と使命感から大冒険を繰り広げる、やんちゃな3人組に思わず拍手の痛快作だ。
因縁のヴォルデモートとさらに近づくことになる『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)
ホグワーツで猫や生徒が石にされる事件が発生。かつて大蛇バジリスクが現れた伝説の「秘密の部屋」がスリザリンの継承者によって開かれたという噂が学校中に広がっていた。事件の現場に居合わせたうえ、スリザリンの継承者である証拠とも言える蛇語=パーセルタングが話せたことで、ハリーにも疑いの目が向けられる。ハリーたちは調査を開始するが、やがてハーマイオニーも石化の標的に。秘密の部屋にたどり着いたハリーは、すべての黒幕が、古い日記に記された若き日のヴォルデモートの記憶が実体化したトム・リドル(クリスチャン・コールソン)だと知る。
ハリーが、蛇語を話す自分は何者なのか思い悩むなど、成長を感じさせる本作。ロンの妹ジニー(ボニー・ライト)がハリーに夢中になったり、ハーマイオニーが教師に憧れを抱いたことでロンが嫉妬心を掻き立てられる姿も描かれた。まだ自覚もないまま、アイデンティティや異性を意識し始める3人の姿も見どころだ。
シリウス・ブラックとの出会いでハリーが家族を知っていく『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)
ハリーの両親をヴォルデモートに売った裏切り者シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)がアズカバン刑務所から脱獄。魔法省はシリウスのねらいがハリーだと断定し、アズカバンの看守、吸魂鬼“ディメンター”をホグワーツに派遣した。そんななか、ハリーの前にシリウスが出現。ところが彼は無実であり、ハリーの名付け親であることが判明するが、ディメンターに捕えられてしまう。シリウスを救出するため、ハリーとハーマイオニーは、時間を戻す魔法の道具である「タイムターナー」で過去へと旅立つ。
ディメンターの登場など、全体にダークなテイストの本作。帰省中のハリーが、ダーズリー家の仕打ちに腹を立て人間界での使用を禁じられている魔法で懲らしめる、思春期ならではの不安定さを見せつける一方、シリウスを通して両親への想いを新たにするなど、内面的な成長が描かれる一作だ。
