『(LOVE SONG)』森崎ウィンが語る、Snow Man向井康二と育んだかけがえのない絆「僕が持ってないものを確実に持っている」
「我ながら今回は本当によく頑張った。覚悟を持って臨むと、人って本当に変わるんです」
「ソウタの周りにいる人たちが本当にキラキラしてて、そのエネルギーにいい意味で振り回されながら芝居ができた。立ち位置的には今回は受け芝居のほうが多かったので、僕は皆さんに乗っかっていけばいい。そういう意味ではすごく楽しかったんですけど、それこそ四方八方からいろんな種類の“キラッキラ”を浴びせられたので、さすがに『やべぇな~』って焦りましたね」という森崎。なかでも、化学メーカーの研究員であるソウタの上司にあたるエリート社員のジンを演じた及川光博や、タイで活動するカイのバンドのメンバー・ワタルを演じた、若手俳優の藤原大祐には「当てられっぱなしだった」と言い、「及川さんにいたっては王子様ですよ」と笑う。
そんな華やかな現場で、「W主演として作品の中核を担う責任も大きかった」様子。
「普段はめったに自分で自分をほめない人間なんですが、我ながら今回は本当によくがんばったなって思います(笑)。覚悟を持って臨むと、人って本当に変わるんですよ。『ゾーンに入ったな』って。自分自身のステップアップにすごくつながる作品になりましたし、共演者にもスタッフにも、もちろん監督にも支えられてできた作品ですね」
俳優として着実にキャリアを重ねる森崎ウィンは、“学び続ける姿勢”も忘れない。
「年齢を重ねると、それこそ“できて当たり前”みたいな空気も出てきますけど、僕は毎回、ゼロからのスタートだと思っています。本作で得たものを次に活かせるかはまだわからないけど、着実に前に進みたいですね」と語る姿に、彼の誠実さがにじむ。
また、WOWOWのプロジェクト『アクターズ・ショート・フィルム4』(24)で制作した短編映画『せん』で、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2024』最高賞の「ジョージ・ルーカス アワード」(グランプリ)を受賞するなど、監督としても才能を発揮している森崎。クリエイティブな活動にも、強い意欲を見せる。
「作ることがめちゃくちゃ好きなんですよ。それこそ、賀来賢人くんが自分で制作会社を立ち上げて世界に発信したりもしてるじゃないですか。そういうのを見ると、『かっこいいな』って思いますよね。僕の場合、まずは自分の立ち位置を確固たるものにしていかないといけないですけど、いずれはそういう形を目指したい。これからの僕、めっちゃおもしろいと思います(笑)。ぜひ期待してください!」と自信をのぞかせた。
取材・文/渡邊玲子
