『(LOVE SONG)』森崎ウィンが語る、Snow Man向井康二と育んだかけがえのない絆「僕が持ってないものを確実に持っている」
「“キラッキラもいけるな”って。30代半ばにして新しい発見でしたね(笑)」
スクリーンに映る森崎の表情は、まっすぐでありながらどこか儚い。溢れ出す涙をこらえられずに車窓を見つめるシーンなど、繊細な感情の揺らぎが観る者の胸を打つ。
「キラキラしていてピュアなBLドラマは数多ありますが、僕は今回そういったキラキラも表現できるであろう俳優としてこの作品に呼ばれたわけではないと思っていて。だからこそ、役者としての“深み”のようなものを少しでも出せたらいいなって勝手に考えていました。とはいえ実際に出せていたかどうかはわからないですけどね(笑)」と話す一方で、森崎は「本作を通じて自身の新たな一面にも出会えました」とも明かす。
「自分で言うのもなんですが、正直『キラッキラもいけるな』って思いました。アハハ(笑)。ビジュアルもすごく綺麗に撮っていただけましたし、『あ、こんな顔できるんだ、オレ』って。これまで多くの皆さんが通ってきたであろう“壁ドン”や、王子様系の作品を僕は通ってこなかったからこそ、30代半ばにして新しい発見でしたね(笑)」
撮影中、森崎の隣には“キラキラ”のプロとも言える、向井康二の存在があった。
「こうちゃんは本当にすごいです。キメるところは絶対キメる人だし、僕が持ってないものを確実に持っている。ライバル心を抱きたくとも、認めざるを得ないだけの技量と培ってきたものがこうちゃんには備わっているから、それを甘んじて受け入れない限り、僕も次のステップを上がれないなって。トップスターと組むんだったら、そこに見合う自分でいなきゃと思って、まさに人生を変えるつもりで挑みましたね」
劇中の芝居の掛け合いはもちろんのこと、プロモーション時の息ピッタリのやりとりが公開前から大いに話題となっている森崎と向井。2人の間に“相思相愛”の空気が生まれた理由を尋ねると、森崎は「なんでしょうねぇ」としばらく考え込み、「『ここが合うからこうなった』みたいに、言葉で説明するのが、本当に難しくて。こうちゃんとは、なぜか(フィーリングが)合うんですよ。僕も不思議なんです(笑)」と話す。
一方で、「もし彼とプライベートで最初に知り合っていたとしたら、ここまで仲良くなれなかったかもしれない」とも言い、「一緒にひとつの山を越えた感じがあるんです。『(LOVE SONG)』という作品があったからこそ、この距離感になれたんだと思います」と振り返る。その表情からは、撮影を通じて築き上げた確かな絆が見て取れた。
