『チェンソーマン レゼ篇』が怒涛のV5達成で興収65億円突破!『秒速』『鬼滅』『国宝』…強力すぎる上位陣の現状を整理

『チェンソーマン レゼ篇』が怒涛のV5達成で興収65億円突破!『秒速』『鬼滅』『国宝』…強力すぎる上位陣の現状を整理

『ストロベリームーン』、『死霊館』完結編などが初登場!

前週と同様4位をキープした『国宝』(公開中)は、公開20週目でありながらも週末3日間で動員7万8000人、興収1億1600万円と、前週比70%の成績を記録。累計成績では動員1164万人&興収164億4000万円を突破しており、前週(10月13日の祝日まで)から6日間でそれぞれ14万人&2億円を上乗せした計算になる。

【写真を見る】公開20週目でも新作勢を撃破!大記録を目指す『国宝』の前に、『THE FIRST SLAM DUNK』の大きな壁が出現
【写真を見る】公開20週目でも新作勢を撃破!大記録を目指す『国宝』の前に、『THE FIRST SLAM DUNK』の大きな壁が出現[c]吉田修一/朝日新聞出版 [c]2025映画「国宝」製作委員会

もちろん『国宝』の最大の目標は『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03)が記録している邦画実写映画No.1の座を手にすることであり、その差はあと9億円強。現時点で日本歴代興収ランキング14位にランクインしており、まもなく13位に浮上すると思われた矢先、思わぬ事態が発生。なんと現在13位の『THE FIRST SLAM DUNK』(22)が、2週間限定の再上映をスタートさせたのである。

当然その成績も計上されるため、先月までは164億8000万円だった『THE FIRST SLAM DUNK』の累計興収は、この週末までで166億円へと微増。もっとも、同作の再上映は来週末で終了する見込みなので、抜き去るタイミングが少し後ろ倒しになっただけだろう。近日中に『国宝』は『THE FIRST SLAM DUNK』を上回り、11月中か遅くとも年内には大記録更新を叶えるはずだ。

當真あみ&齋藤潤共演の『ストロベリームーン 余命半年の恋』は5位に初登場
當真あみ&齋藤潤共演の『ストロベリームーン 余命半年の恋』は5位に初登場[c]2025「ストロベリームーン」製作委員会

新作タイトルは3本がトップ10圏内にランクイン。そのなかで最上位に入ったのは、ティーンのあいだで「泣ける」と話題を集めた芥川なおのベストセラー小説を當真あみと齋藤潤という注目の若手俳優2人の共演で実写映画化した『ストロベリームーン 余命半年の恋』(公開中)で、5位に初登場。

また、全国215館(377スクリーン)で公開を迎えた「死霊館」ユニバースの完結編『死霊館 最後の儀式』(公開中)は、初日から3日間で動員5万6000人、興収9130万円を記録して6位にランクイン。同ユニバースの近作である『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(21)や『死霊館のシスター 呪いの秘密』(23)のオープニング対比144%という好成績を収めており、IMAXなどのラージフォーマット上映も好評のようだ。

シリーズファンから大絶賛が相次いでいる『死霊館 最後の儀式』は6位に
シリーズファンから大絶賛が相次いでいる『死霊館 最後の儀式』は6位に[c]2025 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

そして、長澤まさみが浮世絵師の葛飾北斎の娘・葛飾応為を演じた、大森立嗣監督の最新作『おーい、応為』(公開中)は、7位スタートとなっている。

以下は、1~10位までのランキング(10月17日〜10月19日)
1位『チェンソーマン レゼ篇
2位『秒速5センチメートル
3位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来
4位『国宝』
5位『ストロベリームーン 余命半年の恋』
6位『死霊館 最後の儀式』
7位『おーい、応為』
8位『8番出口』
9位『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』
10位『沈黙の艦隊 北極海大海戦』

今週末は、ドラマシリーズ「ベター・コール・ソウル」のボブ・オデンカークが“裏の顔”を持つ平凡な父親を演じる人気シリーズ第2弾『Mr.ノーバディ2』(10月24日公開)、第2回大藪春彦新人賞を受賞した同名小説を北村匠海主演で映画化した『愚か者の身分』(10月24日公開)、斜線堂有紀の同名小説を長尾謙杜と山田杏奈のダブル主演で映画化した『恋に至る病』(10月24日公開)などが控えている。


文/久保田 和馬

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