
「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」などの記録的大ヒット作を生み出してきた新海誠の同名劇場アニメーションを、新海監督作「すずめの戸締まり」で声優を務めた松村北斗主演で実写映画化。小学校で出会い、心を通わせた貴樹と明里は、卒業と同時にはなればなれに。それから18年間にわたる貴樹の人生の旅を描く。監督は「アット・ザ・ベンチ」の奥山由之。出演は、「フロントライン」の森七菜、「天使の集まる島」の青木柚、「福田村事件」の木竜麻生。
ストーリー
1991年の春、東京。小学校で出会った貴樹(上田悠斗)と明里(白山乃愛)は、互いの孤独に手を差し伸べるように少しずつ心を通わせていくが、卒業と同時に明里は引っ越してしまう。ふたりは離れてからも文通を重ね、相手の言葉に触れるたび、確かにつながっていると感じていた。中学一年の冬、吹雪の夜。栃木県岩舟で再会したふたりは、雪の中に立つ一本の桜の木の下で、「2009年3月26日、またここで会おう」と最後の約束を交わす。2008年、貴樹(松村北斗)は東京で働いていた。人と深く関わらず、閉じた日々を過ごす彼は30歳を前にして、自分の一部が遠い時間に取り残されたままだと気づき始める。そんなとき、色褪せない風景と約束の日の予感が胸によぎる。明里もまた、あのころの想い出とともに静かに暮らしていた。18年という時間を異なる速さで歩んだふたりが、ひとつの記憶の場所へと向かっていく……。