“ゾンビィ”となった少女たちがご当地アイドルとして佐賀県を救う!?新感覚アニメ「ゾンビランドサガ」奇跡の物語をプレイバック
●2号:仲間思いな頼れる特攻隊長、二階堂サキ
絵に描いたようなヤンキー女子で、かつてはレディースチーム「怒羅美(どらみ)」の特攻隊長だった二階堂サキ(声:田野アサミ)。当初はアイドルにまったく興味を示していなかったが、初めての営業先でさくらとアツいラップバトルを繰り広げたことがきっかけで活動に意欲的に。初代総長だった親友の娘のため、かつてチキンレースによるバイク事故で自分が命を落とした鏡山に自転車で駆けつけるなど、仲間を思う気持ちは人一倍。そのアツさで、フランシュシュのリーダーとしてメンバーを引っ張っていく。
自暴自棄だった中学生時代に、リーゼントのロックミュージシャンにして深夜ラジオのカリスマ“ホワイト竜”の番組を聴いたことで救われた過去を持つ。彼を恩人として慕っており、彼仕込みのアツい口上がたびたび飛びだす。第2期では念願だったホワイト竜と共演を果たし、老いを感じた彼から番組を任されることに。
●3号:トップアイドルユニットのセンターに君臨したカリスマ、水野愛
生前はさくらが憧れた人気アイドルユニット“アイアンフリル”の不動のセンターを務め、「伝説の平成のアイドル」との異名を持つ水野愛(声:種田梨沙)。野外ライブの最中に雷の直撃を受けて死亡するという壮絶な過去から、ゾンビィになっても落雷に強烈なトラウマを抱えている。
九州最大の野外ロックイベント「佐賀ロックフェスティバル」への出演が決まった際には、アイアンフリルとの共演に重圧を感じ、レッスンに不真面目なメンバーを厳しく叱咤したことで孤立してしまう場面も。ようやく迎えた当日、ライブが始まると雨風が激しく吹きつけ、鳴り響く雷鳴が生前のトラウマを呼び覚まし歌えなくなってしまう。そこへ「私がサポートするから」と言って手を差し伸べたのは、同じく生前にアイドルだった純子と仲間たち。最後にはステージのライトに落雷し、かつてのように感電するというアクシデントもあったが、ゾンビィであることから無傷。電気を帯びて自ら発光しながら純子とのWセンターで「目覚めRETURNER」を披露した。
●4号:「アイドル」への強い信念を持つ正統派アイドル、紺野純子
1980年代のアイドルブームの火付け役で、昭和を代表する正統派の美少女アイドル、紺野純子(声:河瀬茉希)。ツアーで佐賀に向かう最中に起きた飛行機事故で死亡しており、幸太郎のパソコンでネットを見たことで自分が死んでから30年経っていることを知る。
アイドルに対するプロ意識が高く、ファンとの交流が盛んに行われる現代と、ファンにとって崇拝の対象であることが当たり前だった昭和とのアイドル観の違いにショックを受け、バリケードを張って部屋に立てこもってしまう。しかし幸太郎の「この時代に昭和アイドルの矜持を持って活動する姿を見せてやれ」との言葉に、胸を打たれて一念発起。かつてはフォークギターで弾き語りをするアイドルであったが、第2期ではそれをエレキギターに持ち替え、エレキをかき鳴らしながらアツい歌声を聴かせ、最後に床に叩きつけるというパンクなパフォーマンスで会場を圧倒する場面も。元トップアイドルという共通項から、愛とは意見が衝突することもしばしばだが、しだいに互いの胸の内を打ち明けるようになる。
●5号:グループを精神的に支える謎多き伝説の遊女、ゆうぎり
「〜でありんす」といった花魁ならではの言葉遣いやキセルをふかす姿など、どこか時代がかった雰囲気のゆうぎり(声:衣川里佳)。最年少のリリィのことをよく気にかけており、メンバーのことも一歩引いたところから見守っている。一方で、記憶を失いステージに上がろうとしないさくらに、強烈な平手を食らわして発破をかけるアツさも持ち合わせている。おおらかでマイペースな性格の持ち主で、非常に面倒見がよく料理上手。
第2期の第8、9話で、幕末から明治の激動の時代を生き“維新の裏に彼女あり”と囁かれた「伝説の花魁」であったことや、佐賀復権運動に関わったことで陸軍に捕らえられたことなどが明らかになった。
●6号:キュートすぎる元天才子役、星川リリィ
マネージャーを務める父親との二人三脚で、全チャンネルゴールデン主演の偉業を成し遂げた元天才子役、星川リリィ(声:田中美海)。12歳ながらどこか大人びた強かさを持ち合わせている。普段は女の子の格好をしているが、実は男の子で本名が「豪正雄」であること、亡くなった経緯などが第1期8話で明かされた。
死の直前に父親とケンカ別れしたままだったことを心残りとしていたが、リリィになにかを感じ取り、いちファンとして陰ながら応援してくれていた父親の姿にほだされ、わだかまりもほどけていった。第2期では、オーディション番組の佐賀大会に出場したエピソードも描かれ、ライバルに追い詰められるも、機転を利かせて父親との思い出の曲をアレンジした「リトルパラッポ」を披露。惜しくも優勝を逃すが、その日のパフォーマンスがネットでバズり、フランシュシュの知名度アップに貢献した。
