豆原一成、市毛良枝の手紙に感激!『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア上映会で「またご一緒したい」

豆原一成、市毛良枝の手紙に感激!『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』プレミア上映会で「またご一緒したい」

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』(10月24日公開)のプレミア先行上映会が9月18日、丸の内ピカデリーにて開催され、W主演の豆原一成(JO1)と市毛良枝が登壇した。

【写真を見る】会場がほっこり!優しい笑顔で見守る市毛良枝を一生懸命エスコートする、豆原一成
【写真を見る】会場がほっこり!優しい笑顔で見守る市毛良枝を一生懸命エスコートする、豆原一成

本作の原案は、女性の活躍が困難だった時代に学校を創立し、教育のために奔走した島田依史子の著作「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」。主人公は、市毛演じる夫を亡くした祖母の文子と、文子を気遣い彼女と同居を始めた豆原演じる大学生の孫の拓磨。若いころに“学び”の機会を得られなかった文子は、亡き夫からのサプライズで拓磨と同じ大学へ通うことに。“夢に迷う孫”と“夢を見つけた祖母”が紡ぐ温かな物語を描いている。

大学生の安藤拓磨を演じた豆原一成(JO1)
大学生の安藤拓磨を演じた豆原一成(JO1)

市毛をエスコートする形で舞台挨拶の壇上にたどり着いた豆原。会場には「かわいい!」「慣れてない(笑)」といった声が漏れるなか、エスコートは「初めてやりました」と照れ笑いの豆原に対し、市毛は「ファンのみなさん、手を繋いでごめんなさい!」とチャーミングに挨拶し、イベントを和ませる。市毛とW主演を務めることに「プレッシャーを感じた」という豆原だったが「こんな機会はない。いい経験になると思ったので、ぜひ!」という想いで飛び込んだと打ち明ける。「ここのところ不幸な老人役が多くて…」と苦笑いの市毛は「歳を取ったらこういう役が来ることが多いのかなと思っていた時に、問題は抱えているけれど前向きなお話だったので『ぜひ!』ということで」と出演を決めた理由を説明した。

豆原演じる拓磨の祖母、文子役の市毛良枝
豆原演じる拓磨の祖母、文子役の市毛良枝

「超大先輩なので、勝手に怖い人だと思っていたけれど、すごく優しくて…」とクランクインから撮影時を振り返った豆原は「撮影中も休憩中も筋トレの話をして、仲良くさせていただいたのがすごくうれしかったです」とニッコリ。市毛が豆原について「すごいアイドルだとは聞いていたけれど、本当にこのまま。すごく自然体でこのままなので、普通に家族のような感じで話していました」と共演前のイメージと、実際に二人で過ごした撮影時間に抱いた印象などをざっくばらんに語ると、豆原は「本当に孫とおばあちゃんみたいな気持ちになっていました」とリラックスした表情を見せていた。

作品のテーマのひとつである“学び”について。本作でコーヒーが大好きで、コーヒーを淹れるのが得意な拓磨を演じた豆原は「お芝居をしながらコーヒーを淹れる。バイトの作業をしながらコーヒーを作る。しかもコーヒーを淹れるのがうまい役。最初は両立がおぼつかなくて…」と苦笑い。撮影を通してコーヒーについての学びも多かったそうで、「まったく知らなかった知識をたくさん教えていただきました」と話し、会場にコーヒー指導の方々が来場していることが明かされると「みなさんがいなかったらこの役はできなかったです」と笑顔で手を振りながら感謝。コーヒーを淹れるシーンについては「頑張ったので注目してほしいです!」としっかりとアピールし、大きな拍手を浴びていた。

豆原、ちょっと照れながら誕生日の花束をプレゼント!
豆原、ちょっと照れながら誕生日の花束をプレゼント!

長塚京三と夫婦役を演じた市毛は「最初にご一緒したのは50年前」と懐かしみ、その際に演じた役柄の関係性は劇中の夫婦の“始まり”のような二人だったと解説。当時のことを鮮明に覚えていた市毛は「撮影終わりに、長塚さんが現場で『この夫婦のようなスタートを演じた二人が…』と当時のことを詳細に話してくださっていたことを聞いて、すごくうれしかったです」と笑顔を見せる。さらに「文子さんがめちゃくちゃ愛されている!うらやましいです!」と役への想いも明かし、文子が愛されている様子を「注目してほしいです」とおすすめしていた。

イベントでは9月6日に誕生日を迎えた市毛に豆原から花束が、そして、先輩俳優の市毛から後輩俳優の豆原へは手紙がサプライズでプレゼントされる場面も。「誕生日の花束を渡すことができて光栄です!」とキュートな笑顔を見せる豆原に「後期高齢者になりました。歳がバレバレですが、まあ、いいです!」とチャーミングにコメントした市毛。市毛からのサプライズの手紙に必死に涙が流れるのを我慢していた豆原が「またどこかでご一緒したいです!」と言葉を絞り出すと、市毛は「世界に羽ばたいてください!」とエールを送っていた。


「泣いてません」と涙が流れないように我慢する豆原
「泣いてません」と涙が流れないように我慢する豆原

最後の挨拶で豆原は「僕自身も助けられた作品です」と話し、市毛に視線を向けながら「僕もすてきな出会いがあったので、たくさんの人に届けばいいなと思っています」と作品のパワーをアピール。市毛は「家族のこと、現代のいろいろな問題を網羅した作品です。世代で分断されていないお話なので、いろいろな世代に届いてくれるのではないかと思っています。あたたかいお話です」と魅力を伝え、あたたかく優しい空気に包まれたイベントを締めくくっていた。

取材・文/タナカシノブ

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