リンジー・ローハン&ジェイミー・リー・カーティスは20年前にも入れ替わっていた!続編が公開中の『フォーチュン・クッキー』のおもしろさを再確認
ロック、パンクファンに刺さる音楽ネタ
アンナのバンドの練習風景、オーディションのシーンなど音楽要素も盛り上がりポイントに。劇中曲には、タートルズの「Happy Together」とシンプル・プランによる同曲のカバーがオープニングで続けて流れるのに始まり、アメリカン・ハイファイの「The Art Of Losing」、フォーティー・フット・エコーの「Brand New Day」、ザ・フレーミング・リップスの「Fight Test」などが使用されている。
ジェイクがバイトしているカフェをテス(=アンナ)が訪れ、2人で会話するシーンでは、ボウリング・フォー・スープによるブリトニー・スピアーズのデビューシングル「...Baby One More Time」のカバーが店内BGMとして流れ、2人が一緒に口ずさむシーンも。アンナのバンドが演奏する「Take Me Away」もこれらの楽曲に通じる耳心地のいいポップなロックサウンドになっているほか、ザ・ハイヴス、ザ・ヴァインズ、ラモーンズ、ザ・ホワイト・ストライプスがセリフのなかで言及されるなど、ロック&パンクファンの心に刺さる作品になっていたのも特徴だ。
より複雑な“入れ替わり”が展開される続編『シャッフル・フライデー』
続編『シャッフル・フライデー』には大人になったアンナが登場するが、シングルマザーとして一人娘ハーパー(ジュリア・バターズ)に振り回されるなど、かつてのテスと同様に家庭と仕事の両立に奮闘しているのが感慨深い。そして今回は、アンナとハーパーの母娘だけでなく、いまも精神科医として活躍しているテスとアンナの婚約者の娘であり、ハーパーの同級生でもあるリリー(ソフィア・ハモンズ)の中身までもが入れ替わってしまう。
より複雑な状況に直面した4人はどのようにこの試練を乗り越えるのか?今回も中身がティーンになったテスがファンキーに変身するだけでなく、ライアン、ジェイクら懐かしい面々もちゃんと登場。『フォーチュン・クッキー』ファンならテンション爆上がり必至だ。
文/平尾嘉浩