ペ・ドゥナ、香椎由宇、前田亜季、関根史織が再会!『リンダ リンダ リンダ』がいまなお愛される理由は「文化やジェスチャーの差を超えたユーモアがあるから」

ペ・ドゥナ、香椎由宇、前田亜季、関根史織が再会!『リンダ リンダ リンダ』がいまなお愛される理由は「文化やジェスチャーの差を超えたユーモアがあるから」

「望の家に集まるシーンは、本当の友達が遊びに来たみたいでした」(関根史織)

お互いの動向をずっと気にしていたという4人
お互いの動向をずっと気にしていたという4人撮影/JANG HOMIN

――ソンが加わって初めて音を合わせるシーンは、自分たちでも笑っちゃうほど「ひどい」ところからのスタートだったそうですね。

関根「最初の演奏シーンは、そういう設定だったので、実際よりもわざとちょっと下手にしているんですよ」

前田「めっちゃいいよね、あのシーン」

――ソンが誰もいない体育館のステージで一人、バンドメンバーを紹介するシーンでは、自分の名前を言う前に少し長めの間があります。あの時何を考えていたのでしょうか。

ペ・ドゥナ「ソンが自分について語るセリフはもともとなかったんです。ただ、ソンは友達ができたことがうれしかったんだと思います。響子、望、恵と一人ずつ紹介していって、最後に自分のことを言おうとするんですけど、もしそこにセリフを入れるとしたら、私だったら『いま紹介した彼女たちは私の友達で、私はボーカルのソンです!』と言うんじゃないかなと思います」

バンド名のザ・パーランマウムは日本語で「青い心」(Blue Hearts)を意味する
バンド名のザ・パーランマウムは日本語で「青い心」(Blue Hearts)を意味する[c]「リンダ リンダ リンダ」パートナーズ

香椎「私もあのシーンは好きです。いいよね」

――自分以外のメンバーたちの好きなシーンを一つ選ぶとしたらどこですか?

前田「恵がソンさんに初めて声をかけるところ!」

香椎「嫌じゃないよね~って」

前田「あそこの4人はそれぞれのキャラがよく出ていて、望の居方だったり、ソンちゃんがよくわからないまま『はい!』と答えちゃうようなちょっと抜けているところだったりも見えて。そのあと響子がソンちゃんのところに事情を説明しに行くけど、いつも彼女が仲介役というか、仲間の間を取り持っていたんだろうなとか。『意味なんかないよ』っていう恵ちゃんのセリフもあるし、各自のキャラが色濃く立っていて好きなシーンです」

Base Ball Bearのメジャーデビュー前に『リンダ リンダ リンダ』に出演した望役の関根史織
Base Ball Bearのメジャーデビュー前に『リンダ リンダ リンダ』に出演した望役の関根史織[c]「リンダ リンダ リンダ」パートナーズ

関根「私はみんなでスーパーに行って、望の家でごはんを食べているシーンですね。あそこは撮影も後半になってみんなと関係性が出来上がってから撮ったので、本当の友達が家に遊びに来た感じだったし、雰囲気がとてもナチュラルで気に入っています」


ペ・ドゥナ「たくさんありすぎて…でも自分の出ていないシーンで選ぶとしたら、タカっちゃん(山崎優子)と萠(湯川潮音)が屋上で漫画を読んでいるところ。そのあとステージをつないで私たちが着くのを待っていてくれた2人のあのシーンが好きです」