「カラダ探し」に新たに参戦した櫻井海音&安斉星来&鈴木福&本田真凜&吉田剛明、仲間に感謝!「このメンバーじゃなかったら乗り越えられなかった」
「みんなと一緒に高校生活を過ごすことができたようで、すごくうれしかったです」(本田)
――本田さんは、有紗を演じるうえでどのようなことを大事にしましたか?
本田「台本を読み込んで、この5人のメンバーはどこかコンプレックスを抱えている子たちなんだなと感じて。有紗も一軍の女の子というよりは、なりたい自分に見せようと背伸びをしているのかなと思ったので、そういった点を意識していました。私自身はスケートで海外に行っていた時期もあるので、学校行事など参加できなかったこともたくさんありました。撮影期間は、制服姿でみんなと一緒に高校生活を過ごすことができたようですごくうれしかったです。『青春だ!』と思っていました」
櫻井「最初の『カラダ探し』が始まって、みんなが散り散りになっていくシーンがあります。あの時、真凜ちゃんがくるっと回りながら歩いていて、まるで氷の上を滑っているようだった!」
本田「ターンをすると、どうしても軸がブレないように回ってしまう(笑)。逆に逃げるシーンなどは這いつくばるようにしたりと、姿勢を崩すことを意識していました」
――吉田さんは、航を演じるうえでご苦労はありましたか?
吉田「僕は当時16才で、出演者のなかで唯一のリアル高校生ではありましたが、航とは、高校生でロックが好きだということしか共通点がなくて。僕自身、私生活では陽気なほうなので、航の“人と話せない性格”というのも『どういうことだろう?』と研究をしました。でも現場に入ってみると、緊張しすぎて普通に話せなくなってしまいました(苦笑)」
鈴木「クランクインの数か月前から、役作りのために引きこもり生活をしてみたんだよね?」
吉田「そうなんです。でもじっとできない性格なので、こっそりと出かけてしまいました(笑)。あとは街で人を観察したり、いろいろなことを試していました」
鈴木「一歩引いて人に譲ってしまう感じとか、撮影の合間も本番中も『航だ!』と思うくらいぴったりだったよ」
吉田「ありがとうございます!緊張していたことが、航役にいい影響があったならよかったなと思っています」
「とにかく精一杯にやることを大切に進んできました」(吉田)
――“記憶”も本シリーズの大きなテーマになります。息もぴったりで充実した時間を過ごしたことが伝わりますが、みなさんにとって“忘れたくない記憶”として残しておきたいものがあれば教えてください。
櫻井「今回の撮影を通して、大分と北九州ですごくおいしい焼鳥屋さんを2件見つけることができました!そしてみんなと楽しく撮影できたことがすごくうれしかったですし、こんなにも“死”を体験できる作品はほかにはないと思います。いろいろな死に方や表情に挑戦できたのは、『カラダ探し』ならでは。役者としても、とてもいい経験をさせていただけたと思っています」
安斉「みんな血も浴びて、水も浴びて、スタッフさんも含めて、なかなか大変な撮影でした。そんななか、みんなで頑張れたなという気がしていて。私は、このメンバーじゃなかったら乗り越えられなかったなと思っています。東京に帰ってからも、みんなで撮った写真を見返したりしていました。こんなにすばらしい仲間と出会えたことは、絶対に忘れたくないです」
鈴木「本当にお2人の言うとおりです。僕自身、同世代のメンバーと一緒に撮影をするということがこれまでにあまりなかったのですごくうれしくて。撮影が終わってからも、みんながほかの作品に出ているのを観て『頑張っているな』と思ったりしています。またホラーでありつつ、コミカルでもあるという、2つの要素を同時にできる経験も『カラダ探し』ならではですよね。最高の経験になりました」
本田「フィギュアスケート界にずっといた私にとって、新しい場所でのお仕事は楽しみと同じくらい不安もありました。でもみんな、本当に優しくて。違うフィールドで戦ってきたみんなと仲良くなって、いろいろな話を聞けたこともすごくうれしかったです。そしてなにより、みんなで力を合わせてひとつの目標に向かっていくということのすばらしさを味わい、また役者さんのお仕事をやってみたいなという気持ちが湧いてきました」
吉田「初めてのことが多すぎて、とにかく精一杯にやることを大切に進んできました。共演者のみなさん、SNSやテレビを通して知っている方ばかりでド緊張していましたが、毎日みんなと一緒に笑って、いろいろな人の気遣いや優しさ、温かさに包まれた現場でした。初めての映画が、『カラダ探し』でよかったな!と。恵まれた場所で初めての映画撮影を経験させていただいて、本当に感謝しています」
取材・文/成田おり枝

■スタイリング
藤井晶子(櫻井)、柴田一宏(Dragonfruit/安斉)、作山直紀(鈴木)、大山諒子(本田)、百瀬豪(吉田)
■ヘアメイク
高草木剛(VANITÉS/櫻井)、イワタユイナ(安斉)、ショウジロウ フェニックス(鈴木)、福岡玲衣 (W/本田)、KAZUOMI(LOTUS/吉田)
■衣装協力
ドレス¥248,600/GANNI/GANNI SHIBUYA PARCO イヤリング¥11,000/ABISTE/株式会社ABISTE その他スタイリスト私物(以上、安斉)