『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が今年公開の洋画作品No.1のオープニングで好発進!シリーズ7作連続の“興収50億円突破”は確実?
『クレヨンしんちゃん』『近畿地方のある場所について』が初登場!
さて、公開4週目も他を寄せ付けない快進撃をつづける『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。週末3日間の成績は動員130万9500人、興収19億1900万円と、前週末比はそれぞれ75%、78%。一見するとやや数字を落としているようにみえるが、前週の月曜日から8月11日までの8日間で動員313万9620人、興収44億3263万3900円を上乗せしており、1日あたりの平均動員数は前の週との比較で80%ほどをキープしている。
その8月11日までの公開25日間の累計成績は、動員1569万8202人&興収220億7219万1500円。これは前作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)の公開24日間の累計成績である1537万4000人&興収204億8000万円と遜色ない数字といえよう。すでに日本歴代興収ランキングでは『ONE PIECE FILM RED』(22)を抜いて6位に浮上。次週末にはMX4D/4DXの先行上映もスタートする予定となっており、さらに上位にいる錚々たる顔ぶれを悠々と超えていくはずだ。
新作タイトルは『ジュラシック・ワールド/復活の大地』以外に2本がランクイン。4位に初登場を果たしたのは、「クレヨンしんちゃん」の劇場版第32作となる『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(公開中)。全国372館で公開され、初日から3日間で動員36万3000人、興収4億5000万円を記録。祝日を含めた4日間では動員51万6186人&興収6億3327万8100円となっている。
菅野美穂と赤楚衛二がダブル主演を務め、気鋭のホラー作家・背筋による同名小説を映画化した『近畿地方のある場所について』(公開中)は6位にランクイン。初日から祝日までの初動4日間で動員31万8000人、興収4億4000万円と、今年好調が目立つ邦画実写ホラー映画のなかでも出色のスタートを飾った模様。
ちなみに配給のワーナー・ブラザース映画によると、作品の舞台である“近畿地方”での興行成績が過去の同社配給作品の平均を上回っているとのことで、特に滋賀県では平均対比152%、奈良県では同145%という興味深い数字も出されている。8月13日(水)からは韓国、8月25日(月)から台湾での公開も決定しており、今後の広がりに注目だ。
前週2位に初登場を果たした劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(公開中)は、週末3日間で動員39万7000人、興収5億5600万円を記録して3位に。累計成績では動員170万人&興収22億円と引き続き好調をキープしている。
そして公開10週目を迎えた『国宝』(公開中)は5位となり、累計成績で動員677万人&興収95億3000万円を突破。日本歴代興収ランキングでは55位まで浮上しており、邦画の実写作品では歴代5位。『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03)以来22年ぶりに、実写邦画が興収100億円に到達する瞬間が目前まで迫ってきた。
以下は、1~10位までのランキング(8月8日〜8月10日)
1位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
2位『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
3位『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』
4位『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』
5位『国宝』
6位『近畿地方のある場所について』
7位『星つなぎのエリオ』
8位『事故物件ゾク 恐い間取り』
9位『仮面ライダーガヴ&ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー Wヒーロー夏映画2025』
10位『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
今週末は、鈴鹿央士と山田杏奈が声の出演を果たしたSTUDIO4℃制作のアニメーション映画『ChaO』(8月15日公開)、実在の駆逐艦「雪風」の史実をもとにした竹野内豊主演作『雪風 YUKIKAZE』(8月15日公開)、ラッセル・クロウとリアム・ヘムズワース共演のサバイバルアクション『ランド・オブ・バッド』(8月15日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬