『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が今年公開の洋画作品No.1のオープニングで好発進!シリーズ7作連続の“興収50億円突破”は確実?

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が今年公開の洋画作品No.1のオープニングで好発進!シリーズ7作連続の“興収50億円突破”は確実?

お盆休みシーズンに突入した8月8日から8月10日までの全国映画動員ランキングが発表。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中) が引き続き首位を守り、4週連続No.1を達成するなか、今週も注目のビッグタイトルが続々と公開。そのなかでもスポットライトを当てたいのは、やはり2位に初登場を果たした『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(公開中)だ。

今年公開の洋画作品No.1のオープニング!“新章”が堂々幕開け

【写真を見る】『鬼滅』で賑わう夏休み興行に名乗りをあげる!メガヒット連発の過去のシリーズ作と比較
【写真を見る】『鬼滅』で賑わう夏休み興行に名乗りをあげる!メガヒット連発の過去のシリーズ作と比較[c]2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

言わずと知れた「ジュラシック」シリーズにおいて、新章の幕開けとなる『ジュラシック・ワールド/復活の大地』。初日から3日間の成績は、観客動員71万5467人、興行収入11億3297万1700円。この数字は今年公開された洋画作品でNo.1のオープニング成績であり、邦画作品を含めても第3位の見事なスタートダッシュ。また、“山の日”の祝日となった月曜日を含めた4日間の累計成績は動員98万323人、興収15億3675万7790円となっている。

世界的ヒット作が日本でだけ伸び悩むことも少なくないなかで、「ジュラシック」シリーズは例外。スティーヴン・スピルバーグ監督が手掛けたシリーズ第1作『ジュラシック・パーク』(93)はいまなお日本歴代興収ランキング30位に入る興収128億5000万円を記録しており、それを皮切りにシリーズ6作すべてが興収50億円を突破。6作の合計興収では514億円にものぼる。

スカーレット・ヨハンソン演じる主人公は、新薬開発のために恐竜のDNAを採取しようとするが…
スカーレット・ヨハンソン演じる主人公は、新薬開発のために恐竜のDNAを採取しようとするが…[c]2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

とりわけ誇るべきは「パーク」3部作から「ワールド」3部作、そして今回の新章へと代が変わってもその安定した人気を維持しているところ。もっぱらそれは、恐竜が生きているという“映画でしか観られない”体験価値の強さにほかならないのだろう。しかし一方で、今作のオープニング成績に一切の不安がないわけではない。先述の初日から3日間の成績は、最終興収63億2000万円だった前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(22)との対比で動員が85%、興収が87%とわずかに下回っている。

また公開4日間の成績も、同じように夏休み期間中の祝日に連なる週末に公開され、最終興収80億7000万円を記録した『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(18)との比較で動員が68%、興収が73%。もちろん、『鬼滅の刃』に劇場スクリーンの大半を占有されている不利なタイミングが影響しているといえよう。単純に計算すれば、今作の最終興収は50億円台後半で落ち着いてもおかしくなく、かろうじて『新たなる支配者』に届くかどうかというライン。それでも大ヒットには違いないが、「ジュラシック」シリーズならばもっと伸びて然るべき。


すでに全世界興収8億ドルを突破!さらなる続編への期待もふくらむ
すでに全世界興収8億ドルを突破!さらなる続編への期待もふくらむ[c]2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

現時点で“新章”の続行は決定していないが、すでに今作の全世界興収は8億ドルを突破しており、シリーズ人気も鑑みればその可能性も低くはない。以前、北米興収の分析記事で、「パーク」3部作も「ワールド」3部作もそれぞれ1作目から徐々に成績を落とす傾向にあることを指摘したが、それは日本でも同様。ないとは言い切れない“今後”もシリーズ全作で興収50億円突破という貫禄を保つためには、まず今作でその大台をいかにスムーズに突破できるか。シリーズファンとして、期待を込めて見守っていきたい。

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