『星つなぎのエリオ』で戦士を演じた松山ケンイチ。鎧を脱いで“楽しむことを軸に歩む現在地”を語る

『星つなぎのエリオ』で戦士を演じた松山ケンイチ。鎧を脱いで“楽しむことを軸に歩む現在地”を語る

「子どもと話している時は、いろいろな枠組みから解放される」

グライゴンは、誇り高く攻撃的なエイリアンの戦士だ
グライゴンは、誇り高く攻撃的なエイリアンの戦士だ[c]2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

巨大な鎧と強力な武器で武装したグライゴンは、“コミュニバース”の破壊を宣言するなど、宇宙の平和を揺るがすような恐ろしい存在だ。しかし次第に、息子への想いや本音など、鎧のなかに隠れていた父親としての顔が垣間見えてくる。松山は、「父親ならばみんな、グライゴンの姿にグッとくるところがあるんじゃないか」とグライゴンの父としての姿に共鳴したと打ち明ける。

「年齢を重ねると、“大人としてしっかりしなければいけない”、“リーダーとしてきちんとしなければいけない”など、自分から枠のなかに入っていってしまうような状況がどうしても起きるもの。その状態を当たり前のことにしてしまうと、どうしても自分を見失ってしまうのではないかと思う」と戦闘種族を率いるリーダーとして威厳を保とうとするグライゴンに心を寄せつつ、「だからこそ僕は、できるだけ自分自身を解放したり、“自分でいる時間”をすごく大切にするようにしているんです」と吐露。


【写真を見る】「いまはもう鎧を着ていない」軽やかな表情を見せてくれた松山ケンイチ
【写真を見る】「いまはもう鎧を着ていない」軽やかな表情を見せてくれた松山ケンイチ撮影/Jumpei Yamada

松山にとって、自分自身を解放させてくれるのは「子どもの存在」だという。「やっぱり僕も、父親ですから。子どもと話している時だけは、いろいろな枠組みから解放されていると感じるんです。一緒に遊んでもらうことで、ニュートラルな状態に戻れる。僕にとって、自分自身に戻るきっかけをくれるのは、子どもの存在なんです」とにっこり。「子どもから学べること、彼らの姿から感じることってたくさんあるものだなと感じています。だからこそ、グライゴンが息子であるグロードンとしっかりと向き合い、いろいろな気づきをもらうところはとても共鳴しましたし、感動しました」と劇中の父と息子の関わり合いに大いに心を揺さぶられたと話す。

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