映画館スタッフも感涙…「一生をかけて学んでいくことが収められた」『星つなぎのエリオ』の共感ポイントって?
近くにいながら、お互いへの想いに気づけない…様々な“親子の絆”
エリオとグロードンの友情について紹介してきたが、「家族の絆はなによりも強いです。子どもが思っている以上に親は子を見ていて、どんな時も味方でいてくれる存在なのだと、改めてその大切さを実感しました」(20代・女性・109シネマズ二子玉川)とスタッフが語るように、本作は“家族”の物語でもある。突然、甥であるエリオを引き取ることになった叔母のオルガ、そして復讐に燃え、コミュニバースの破壊を目論む戦士であるグロードンの父グライゴン。2人はそれぞれ、エリオ、グロードンとの向き合い方に苦悩を抱えており、そんな“親”が持つ葛藤も『星つなぎのエリオ』では描かれている。
親子ではない叔母と甥という関係で思いがすれ違ってしまう様子が印象的に描かれたオルガとエリオについては、
「エリオが叔母さんに『家族じゃない』という言葉を発してしまったシーンで、思わず涙がこぼれました。お互い大切に思っているけれど、理解し合えない部分がある。家族に限らず、人との関係性というのは、思いやりと歩み寄りがあってこそ成り立つものなのだと感じました」(20代・女性・109シネマズ二子玉川)
「オルガがエリオと向き合い、奮闘するシーンすべてが印象的でした。彼女の愛情がなかなかエリオに伝わらないもどかしさが、ついに2人が互いの愛情とつながりに気づけたシーンの感動を深めているなと感じました」(20代・女性・109シネマズゆめが丘)
「どんなことがあっても家族の絆は消えないんだなと感じ、涙が出ました」(10代・男性・イオンシネマ近江八幡)
と、理解し合うことの難しさや、互いに歩み寄り信頼し合う関係が“家族”だということを、本作を通じて感じたスタッフが多かったようだ。
一方で、実の親子ながら、強い父と気弱であることを隠す息子という、想い合っているがゆえのすれ違いを起こすグライゴンとグロードン。しかし、その間に存在する揺るぎない“家族”の絆にもまた、多くのスタッフが心震わされていた。2人が迎える結末を、ぜひ劇場で確かめてほしい。