『ブラックパンサー』監督最新作『罪人たち』不穏すぎるキャラクタービジュアル&ファイナル予告
マイケル・B・ジョーダンが一人二役で主演し、ライアン・クーグラーが監督を務める『罪人たち』(6月20日公開)。このたび、本作のキャラクタービジュアルとファイナル予告が到着した。
日本に先駆けて公開された全米で本作はオリジナル作品として、この10年で最大のオープニング成績を樹立、全米興行ランキング2週連続No.1となり、全世界での累計興収は523億円(361,184,237ドル※6月16日時点)を突破している。映画批評を集積、集計するサイト「ロッテントマト」では批評家スコア98%、観客スコア97%の評価も記録。さらに映画館の出口調査「シネマスコア」でホラー映画史上最高評価も獲得した。(※興行収入はBox Office Mojo調べ/1ドル=145円換算)
このたび解禁されたのは劇中に登場する9人のキャラクタービジュアル。太陽の熱や燃えさかる炎、そして鮮烈な血。誰もが赤に染まり「WE ARE ALL SINNERS」と刻印された、激烈なデザインに仕上がっている。
主演のジョーダンが一人二役で演じる一卵性双生児の兄弟スモーク&スタック。二人はシカゴで稼いだ裏金を元手に、一攫千金を賭けてダンスホールの開業を計画。ジョーダンによると兄のスモークは重荷を抱えたような口数の少ない男で弟スタックは軽快な男で、つらい時でも笑顔で動き回っている行動派だという。
クーグラーによって見いだされた新星マイルズ・ケイトンは生粋のブルースミュージシャン、サミーを演じる。厳格な神父を父に持つ彼は、ダンスホールで禁じられた歌を熱唱。過去、現代、未来のあらゆる時代を超えたその歌声は“招かざる客たち”まで呼び寄せてしまう。音楽のルドウィグ・ゴランソンが「紛れもなく天才」と賞賛する彼が歌う「I Lied to You」のパフォーマンスは必見にして必聴。
ヘイリー・スタインフェルドが演じるのは、双子の弟スタックの元恋人メアリー。裕福な家庭に嫁いだ彼女は、スタックとの未解決の問題を解決するために店にやってくる。
スパイク・リー作品の常連俳優であるデルロイ・リンドーはひと癖ある地元のわけありブルースマン、デルタ・スリムを演じている。兄弟にスカウトされてダンスホールの開業初日で演奏する。
ジェイミー・ローソン扮する人妻のパーリンは、抑圧的な結婚生活から逃れるために、ダンスホールを訪れる。妖艶なダンスを披露した彼女はサミーと禁断の関係を結ぶことになるのだが…。
ジャック・オコンネルが演じるレミックは、ダンスホールに現れる“招かれざる客”。
演技派ウンミ・モサクが演じるのはスモークの元恋人アニー。スモークとアニーの間には子がいたようで、ブードゥー魔術師であり、コミュニティの精神的指導者として生きる彼女は、7年ぶりに再会したスモークに誘われてダンスホールの開業を手伝うことになる。
両親がミシシッピ出身のオマー・ミラーは広大な畑で働く小作人コーンブレッドを演じる。人一倍大きな体躯を見込んだスモークとスタックからダンスホールのドアマン(用心棒)を依頼されるが、彼も罪人のひとりだ。
キャラクタービジュアルとともに解禁されたファイナル予告はジョーダン演じる一卵性双生児の兄スモークが小さな墓に花を供える場面からスタート。その背後からかつての恋人のアニーが「なぜ戻った」と声をかける。スモークは弟のスタックと二人で、暗黒街で稼いだ金を元手に酒とブルースを提供する、この世の欲望を詰め込んだようなダンスホールを開業しようとしている。「あんたの金は血に染まっている」と背を向けるアニーに「それが金ってもんだろ」と返すスモーク。「用意は良いか?人生最高の宴だ。食って、飲んで、盛大に楽しめ」というスモークの歓迎の言葉とともに夢の店が盛大にオープン。店内では双子の従兄弟で生粋のブルースミュージシャンであるサミーが微笑み、メアリーが元恋人のスタックをダンスに誘う。ステージでは虐げられた人妻のパーリンが妖艶なダンスを披露すると、バックヤードでサミーを誘惑する。一度踊りだしたら、一生逃れられない。誰もが熱狂するなか、サミーが魂を震わせるブルースを披露する。その時、ただならぬ気配を感じた用心棒のコーンブレッドが暗闇の茂みに目をこらすと…招かざる客現たちの出現で事態は一変、歓喜は絶望にのみ込まれ、人知を超えた者たちの狂乱が幕を開ける。
世界中で驚異的なヒットを記録している本作。圧倒的な恐怖を大スクリーンで堪能してほしい!
文/スズキヒロシ