小栗旬が映画『フロントライン』で考えた真実を知ること、見極めの大切さ。「ちゃんと疑わなきゃいけないってことなのかな」

小栗旬が映画『フロントライン』で考えた真実を知ること、見極めの大切さ。「ちゃんと疑わなきゃいけないってことなのかな」

「言ったもん勝ちみたいなものを見るのはやめておきたい」

 小栗旬がいま、知りたいこととは?
小栗旬がいま、知りたいこととは?[c]2025「フロントライン」製作委員会

真実を見極める力や自分で考えることの大切さを気づかされる場面にも遭遇する作品だ。「見極めることが難しい世界になっていると感じています。フェイクニュースや謎の記事を気づかずに信じてしまっていることも正直あったりするので、知りたいことは自分で調べなきゃいけないなって心から思いました。まさにこの映画のプロデューサー増本(淳)さんのスタイルですよ(笑)。知りたいことは自分の足で知りにいく。それがいいと思うと同時に、そうするしかなかった時代は本当によかったなと思ったりもします」と、便利すぎではなかった時代に思いを馳せつつ、「やっぱり、世界のことをちゃんと疑わなきゃいけないし、自分のことも疑わなきゃいけないということなのかな」と、与えられた情報をそのまま受け入れるのではなく、あふれる情報の海に溺れないためにも、しっかりとした思考力、判断力を持つことが大事だと感じているとも話していた。

作品を重ねて小栗旬に生まれてきたマインドとは
作品を重ねて小栗旬に生まれてきたマインドとは[c]2025「フロントライン」製作委員会

情報に踊らされないようSNSなどからはなるべく離れるようにしているという小栗。「言ったもん勝ちみたいなものを見るのはやめておきたいなと。映画では桜井(ユキ)さんが演じた上野を通してマスコミ、報道のあり方が描かれています。見てもらうためにというのはわかるけれど、そのために拡大して切り取ってしまっていいのだろうかとは思いますよね。もちろん、映画には描かれていない大きなトラブルやミスも実際にあったとは思うんです。でも、それって誰もが起こしたくて起こしたものではない。ある意味の作戦ミス、戦略としてうまくハマらなかったということだけなのかもしれないわけで。船内で動いていた人たちは、当時、周囲からなにを言われるかわからない状況で必死に向き合っていたことは事実としてある。その事実を責めてしまっていたかもしれない自分がいたことを感じてほしいし、振り返って考えてほしいと思っています。これは、僕自身が事実を知るまでに誤解をしてしまっていたと感じる部分があったことを踏まえての正直な気持ちです」と、自身にあった誤解も正直に明かしたうえで、映画に込めた思いにも触れていた。

真実を見極める力や自分で考えることの大切さに改めて気づかされる作品
真実を見極める力や自分で考えることの大切さに改めて気づかされる作品[c]2025「フロントライン」製作委員会

SNSとは距離を置いているとしながらも、ツールがプラスに動くことも理解していると笑顔を見せる。「たくさんの人に観てほしいからこそ、『観たい!』と思ってもらえるような宣伝の仕方を考えなければいけないと思っています。観てもらえればわかる作品だけど、そう伝えるだけでは映画館に来てもらえないから(笑)。いまの時代を生きるうえで、ましてや作品などの宣伝をするという意味では、SNSってうまく付き合っていかなきゃいけないものではある。わかってはいるんですけれどね…」としみじみ。


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