いますぐ『ローグ・ワン』が観たい!「キャシアン・アンドー」完結に、絶賛の声が相次ぐ「ありがとう、希望を信じた名もなき英雄たち」
「ジェダイもライトセーバーも出てこないけれど、“家族の物語”であるからこれはSW作品だと心から言い切れる」
日本でも配信スタート直後から高評価の声がSNS等で飛び交い、完結後には称賛がやまない「キャシアン・アンドー」。全24話を完走したユーザーの声でもっとも共通しているのは、やはり“『ローグ・ワン』が観たくなる!”という点だろう。「『アンドー』を観終わったら『ローグ・ワン』を観たくなり、『ローグ・ワン』を観たら『新たなる希望』を観たくなり、『新たなる希望』を観たら『帝国の逆襲』を…」という投稿もあるように、無限「スター・ウォーズ」状態になった人もいるのでは!?ここからは、そんなSNS上での声をピックアップして、その魅力をひも解いていこう。
フォースもジェダイも登場しない「スター・ウォーズ」として話題を呼んだ『ローグ・ワン』。その前日談である本作も「通常の"スター・ウォーズ"とは違うテイスト、それは主人公やその周りの人が、フォースと無縁の普通の人間だという事。スター・ウォーズ興味ない人にもオススメしたい!」といった、『ローグ・ワン』の独自路線を継承したことを評価する声が多かった。
「『スター・ウォーズ』でずっとやってほしかったポリティカルスリラーを真正面から極上の形でやってくれた」
「懸命に繋がれていった物語は『ローグ・ワン』へと続いていく…政治劇や反乱軍創設までのプロセスをとことん見られたのが嬉しかったなぁ」
そんな独自路線を貫きながら、もちろんその世界観は「スター・ウォーズ」が受け継いでいる。「ジェダイもライトセーバーも出てこないけれど、“家族の物語”であるからこれはSW作品だと心から言い切れる。権力、支配、反乱、様々な戦禍に巻き込まれていく人々の、多様な愛の形(あるいは愛の喪失)をじっくりと味わうことができた」など作品テーマを分析している声もあった。
そして、「最終話での最後のエンドロールでの音楽ズルい。鳥肌たったよ!」、「あれだけ『スター・ウォーズ』の王道からは外れた作品なのに一切のてらいなく、“私達が紡いだのはまごうことなく『スター・ウォーズ』ですよ”で締めたのがもう本当にね」のように、「スター・ウォーズ」おなじみの曲で感極まったファンも。エンドロールは最後の最後までスキップ厳禁!
『ローグ・ワン』のキャラクターや事象、セリフを生かし、行間を埋めるように膨らませていった本作。
「『アンドー』を観てからの『ローグ・ワン』は、素晴らしさが増した。ジンの目線で見てきたものにキャシアンの目線が足されることで、より深く味わい深い映画になったと思う」
という感想にあるように、登場人物のバックグラウンドが本作で増したことで、『ローグ・ワン』に新たな魅力が加わったことを実感できる。本作はスピンオフという枠を超え、『ローグ・ワン』と合わせて一つの物語だと言ってよいだろう。
「『アンドー』、『ローグ・ワン』、プリクエル見てからep6ラスト見ると色んな人たちの犠牲と思いが詰まってるんだなって感極まって泣いちゃった」
「元々名作だった『ローグ・ワン』が完全無欠の作品になりました。ありがとうアンドー。ありがとう希望を信じた名もなき英雄たち」
断片的に描かれたキャラクターたちも…今後の展開にも期待が高まる!
理想的な形でドラマシリーズ化された「キャシアン・アンドー」。キャシアンの物語はこれで幕を閉じたが、反乱軍を陰で支えたルーセンと助手クレヤ(エリザベス・デュロー)や、過去の断片が明かされたソウ・ゲレラ、さらにキャシアンと生き別れた恋人ビックスや妹などシリーズを通し魅力的なキャラクターが多く生みだされた。
彼らの別のエピソードも、今後何らかの形で映像化されることに期待が高まる。『新たなる希望』の冒頭の一文から派生した『ローグ・ワン』。そこに端を発したワールドが、これからも広がっていくことに期待したい。
文/神武団四郎