【TOHOシネマズ 上大岡篇】老舗映画館から受け継いだあるものとは?映画館にまつわる歴史&トリビアを大特集!
長崎の老舗映画館から受け継いだ美しいステンドグラス
ロビーはもとより、入場ゲートを入った通路も広めで、ゆったりとした造りになっている当劇場。スタッフからは「シニアのお客様が多いため、通路側の席から埋まりやすく、映画を観やすい真ん中の席が割と空いています」という情報も入手できた。4階奥には美しいステンドグラスが配されている。元支配人に聞くと、こちらは2008年に閉館した長崎市の老舗映画館「長崎ステラ座」から譲り受けたものだそうで、長年、映画ファンを見守ってきたステンドグラスがいまもここにあるという点も味わい深い。
また、スタッフによると「映写室から見るスクリーン内は関係者ならではの景色です。座っているお客様を見ると、全員が一緒に笑ったり、ハンカチを握りながら泣いていたりする不思議な光景が広がっています」とのことで、胸がじんわり熱くなるエピソードも教えてくれた。
現在の支配人によると「内装はオープン当時のままですが、最新の設備を導入しており、お客様の利便性を追求したほかの映画館にはない快適空間を提供したいと思っています。働き方やコンプライアンスなどは社会的な変化があり、コロナ禍を経て以前の賑やかな劇場ではなく、少し静かな印象の劇場になったようにも感じています。でも、オープンから変わらずシニア層のお客様が多く、長く利用して下さるお客様はもちろん、どんなお客様にも寄り添う姿勢で接客する気持ちは昔から変わってはいません」と、いまも真摯で誠実な接客を心掛けている。
なおTOHOシネマズの全国17劇場で開催中のアニバーサリーキャンペーンでは、4月から12月の9か月間にわたって、様々なサービスを展開していく。対象劇場は、今回紹介した上大岡のほか、5周年の池袋、⽴川⽴⾶、10周年の新宿、ららぽーと富⼠⾒、アミュプラザおおいた、20周年の府中、ひたちなか、⽔⼾内原、津島、⼆条、直⽅、25周年の浜松、ファボーレ富⼭、岐⾩、泉北、⼤分わさだだ。ぜひ最寄りの場所や気になっている映画館をチェックし、お目当ての映画を観に行っていただきたい。
取材・文/山崎伸子
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