パディントンが愛され続ける理由とは?人のために行動し、親切心を忘れない紳士クマのこれまでをプレイバック
離れて暮らしていてもおばさんを想い続けるパディントン
ロンドンでの暮らしにすっかりなじんだパディントンの活躍を描く続編『パディントン2』(17)。ブラウン一家はもちろん、ご近所さんともすっかり仲良しで充実した日々を送っているが、ペルーに残してきたルーシーおばさんのことが気がかりだった。
ある日、グルーバーさんの骨董品でロンドンの街を描いた飛びだす絵本を見つけたパディントン。これがあれば、ロンドンに来たがっていたルーシーおばさんに街の様子を見せてあげられる。おばさんの100歳の誕生日プレゼントとして贈ろうとするも、絵本はとても高価でコイン1000枚の価値があった。諦め切れないパディントンは働いて稼ぐことを決める。
飛びだす絵本を買うため、働くことにするが…
まずは理髪店の掃除係として働き始めたパディントン。店主の留守中にお客がやって来て、「きれいにする係(=掃除係)です」と伝えたものの、身だしなみを“きれい”にしれくれると勘違いした客にそのまま散髪を頼まれ、バリカンで大胆に剃り上げた挙句、店内もめちゃくちゃに…。当然、すぐにクビになってしまう。
めげないパディントンが次に始めたのは窓拭きの仕事。梯子が収められた特注のスーツケースも使って、ご近所中の窓をきれいにして回っていく。最初は失敗の連続で今回もダメかと思いきや、意外にも彼の仕事ぶりは好評。気難しいランカスター大佐(ベン・ミラー)の汚れた窓もピカピカにし、室内に日光が差し込むようになったことで大佐の心まですっかり明るくさせてしまう。
窃盗犯に間違われて逮捕されてしまう
順調にコインが貯まっていた矢先、骨董品店に泥棒が入り、絵本が盗まれてしまう。犯行を目撃したパディントンは泥棒を追いかけるも取り逃がし、さらに犯人と間違えられて逮捕される。
絵本を盗んだのは、ブラウン家の近所に暮らす俳優のフェニックス・ブキャナン(ヒュー・グラント)だった。かつては有名な舞台俳優だったが、いまはすっかり落ちぶれ、ドッグフードのCMにしか出演していない。絵本には元の持ち主が隠した財宝の在りかを示すヒントが記されており、そのことを知っていた彼はかねてから手に入れようとしていたのだ。
刑務所でも囚人たちと仲良しに
裁判の担当判事が理髪店で髪型をめちゃくちゃにしてしまった客だったこともあり、有罪となって刑務所へ収監されたパディントン。さすがに落ち込むが、めげずにほかの囚人たちに話しかけ、仕事にも取り組もうとする。ところが、みんなの囚人服を赤い靴下と一緒に洗濯したため、色が移って服がピンク色になったことで囚人たちから睨まれてしまう。
さらに、所内一番の凶暴な囚人で調理担当のナックルズ(ブレンダン・グリーソン)に向かって、堂々と料理が不味いことを指摘して彼の逆鱗に触れてしまう。「クマのパイにしてやろうか」と脅されるが、とっさに隠し持っていたマーマレードサンドを食べさせたことで、料理の腕を認められて助手に選ばれる。マーマレードジャムを振る舞うだけでなく、ほかの囚人たちとも一緒にスイーツを作るなど、刑務所でもすっかり人気者となるのだった。