パディントンが愛され続ける理由とは?人のために行動し、親切心を忘れない紳士クマのこれまでをプレイバック

コラム

パディントンが愛され続ける理由とは?人のために行動し、親切心を忘れない紳士クマのこれまでをプレイバック

真犯人がブキャナンだと判明!今回もヘンリーの名言が飛びだす

ブラウン一家は絵本を盗んだ犯人がブキャナンであることを突き止めるが、捜査に夢中だったあまりパディントンの面会時間を忘れてしまう。家族に見捨てられたと思い込んだパディントンはナックルズらと刑務所を脱獄。ロンドンの公衆電話から一家へ別れの挨拶をしようとするが、そこで真犯人の正体を聞かされ、財宝が移動遊園地のオルガンの中にあり、オルガンを乗せた電車を追ってブキャナンがパディントン駅にいるはずだと推測する。

それぞれが駅へ向かうなか、ブラウン一家はご近所さんの一人で唯一パディントンを嫌っていたカリーさん(ピーター・カパルディ)の足止めを食らうことに。ここでもヘンリーが、「パディントンは人のいいところ見ようとする。だから誰とでも友だちになれる。彼が親切を惜しまないからみんなハッピーなんだ」とパディントンへのあふれる愛情を言葉にしていたのが感動的だった。

スパイアクションも披露!

走行中の列車でブキャナンと対峙するパディントンたち。ここでパディントンは、リンゴ飴を使って車両の屋根を移動したり、天井からぶら下がったり、スーツケースの梯子で並走する汽車へ乗り移ろうとするなど、「ミッション:インポッシブル」シリーズばりのアクションを披露。ちなみに前作でも、あのテーマ曲に乗せてハンディクリーナーの吸引力を使って壁をよじ登っていた。

パディントンの優しさに感化され、誰かのために行動しようとする人々


ブキャナンを倒したものの、彼によって連結解除された車両に閉じ込められ、そのまま川へと落下したパディントン。水泳の特訓をしていたメアリーが飛び込んで助けに向かうも、扉が重すぎて開かない。この絶体絶命のピンチに、国外へ逃げたはずのナックルズたちが現れて共に救出する。

ブラウン家の一員となったパディントン(『パディントン2』)
ブラウン家の一員となったパディントン(『パディントン2』)[c]Everett Collection/AFLO

その後、パディントンは3日間も眠ったままで、目覚めた時にはルーシーおばさんの誕生日当日に。証拠として絵本が警察に押収されたため、プレゼントも用意できなかったと残念に思うが、ブラウン一家らが協力しておばさんをロンドンに招待していた。パディントンの人柄に触れ、心に変化が起きた人たちが一丸となる姿にほっこりさせられる。

パディントンがブラウン家のみんなとペルーのジャングルへ!(『パディントン 消えた黄金郷の秘密』)
パディントンがブラウン家のみんなとペルーのジャングルへ!(『パディントン 消えた黄金郷の秘密』)[c] 2024 STUDIOCANAL FILMS LTD. – KINOSHITA GROUP CO., LTD. All Rights Reserved.

パディントンの新たな活躍を描く『パディントン 消えた黄金郷の秘密』。これまではロンドンがおもな舞台だったが、老グマホームから失踪したルーシーおばさんを捜すため、パディントンとブラウン一家がペルーのジャングルで大冒険を繰り広げる。さらに、ホームの院長役でオリヴィア・コールマン、観光ボートの船長役でアントニオ・バンデラスも新たに参戦する。はたして、パディントンはルーシーおばさんと再会できるのか?親しみのある愛らしいキャラクターにも注目してほしい。

文/平尾嘉浩

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