吉柳咲良、月城かなと、諏訪部順一ら『白雪姫』プレミアム吹替版声優陣が集結!劇中歌を生パフォーマンスで披露
ディズニー初の長編映画であり世界初のカラー長編アニメーション作品でもある『白雪姫』(37)を、新たなミュージカル版として実写映画化した『白雪姫』(3月20日公開)。本作のスペシャル・ミュージカル・イベントが3月12日に都内で行われ、プレミアム吹替版で白雪姫役を務めた吉柳咲良を筆頭に、女王役の月城かなと、魔法の鏡役の諏訪部順一、7人のこびとのおこりんぼ役の津田篤宏、くしゃみ役の日野聡、てれすけ役の平川大輔、ねぼすけ役の浪川大輔が一堂に会し、一夜限りのパフォーマンスを披露した。
『白雪姫』の不思議な森に迷い込んだかのようなステージに登場した吉柳は、先日行われたスペシャル歌唱イベントでオリジナル版キャストのレイチェル・ゼグラーと共演したことについて「本物だ!と思ってすごく感動してうれしかったです。パワフルでとてもキラキラした方だったんですけど、身長が私とそんなに変わらなくて、小柄なのにどこからあのパワーが出てくるのかと思いました。2人での歌唱では緊張して震えていたんですけど、レイチェルさんが手を繋いだりハグしてくださって、本当に優しくて素敵な方でした」と振り返る。
ステージ映像が“7人のこびと”が暮らす家に入り込むと、吉柳は「口笛ふいて働こう」を生歌唱。さらに吉柳の呼びかけで名曲「ハイ・ホー」に乗せて津田と日野、平川、浪川の4名が登場しそれぞれのキャラクターになりきり挨拶。さらにステージ上が女王と魔法の鏡の不穏な世界へと一変すると、月城が登場し「魔法の鏡よ、この世で一番美しいのは誰?」と問いかけ、諏訪部が答えるという、アニメーション映画版から受け継がれた名シーンを再現。そして全員が揃ったところで劇中歌「夢に見る 〜Waiting On A Wish〜」を大熱唱。圧巻の歌声で会場を盛り上げた。
トークセッションへ移ると吉柳は、「本当に緊張したんですけど、今日は1人ではなくて皆さんがいてくださったので楽しかったです。いいパフォーマンスが届けられていたらうれしいです」と今日の歌唱の感想を述べる。また、「ミュージカル版ということで、すべての楽曲が素敵で、本当の優しさと美しさはなんなのかを教えてくれる作品だと思います」と、本作に込められた“真の美しさ”というテーマが見どころであると明かした。
諏訪部も「先ほどの吉柳さんの歌唱もすばらしかったですが、ミュージカル版と銘打っていることからも、たくさんの歌を楽しんでいただきたいと思います。一緒に歌って、お子さんも楽しめる、劇場が一体になるような上映もあったらいいですよね」と語り、月城は「日本語で観ることによって、いろんな人にそれぞれの角度から感情移入できると思います。(キャスト陣の)いまの姿と声がどうやって聞こえているのかも注目して見てもらえるとうれしいです」と、プレミアム吹替版ならではの魅力をアピール。
また平川も「字幕版とは違った、日本語としての感動があると思うので、字幕版とプレミアム吹替版の両方を観てもらえるとそれぞれの『白雪姫』を楽しんでもらえるんじゃないかなと思います」。日野は「プレミアム吹替版ならではの歌の楽しさも、ぜひ楽しんでもらえたらと思います」、浪川は「日本語ならではのニュアンスで、お芝居がスッと入ってくるような感覚があるんじゃないかなと思います。両方とてもいい仕上がりになっていると聞いているので楽しみです」と、それぞれ自信をのぞかせた。
最後に登壇者を代表してマイクを取った吉柳は「優しさや思いやりが、周りに影響を与え、世界を変えていくことができるというメッセージ性が込められていると思っています。私自身も何度もセリフを言って歌を歌うことで、改めて優しい人間であろうと思わされました」と、アニメーション映画版から変わらず守られ続けてきた『白雪姫』という作品の持つテーマの普遍性に言及。
そして「ジョナサンとのロマンスだったり、楽しみにしていただける要素がいっぱい詰まっています。字幕版もプレミアム吹替版も、それぞれの個性が詰まっていると思うので、たくさん観にきていただけたらうれしいです」と公開を楽しみに待つファンに向けて呼びかけていた。
文/久保田 和馬