監督、プロデューサー
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ガザからの声 Episode2「ミュージシャン・アハマドの物語」
2025年10月31日公開、50分、ドキュメンタリー/戦争/社会派
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ガザに生きる人々の声を伝えることを目的としたパレスチナと日本共同製作によるドキュメンタリーシリーズ第2弾。ミュージシャンのアフマド・アブ=アムシャはガザの無名戦士公園の難民キャンプで避難生活を余儀なくされている。爆撃、食糧不足にもめげず、キャンプ生活の中で子どもたちに音楽を教えている姿を取材する。10月よりアップリンク吉祥寺・京都・オンラインで同時公開予定(配信版は22分)。
ストーリー
アハマド・アブ=アムシャはミュージシャンであり、5人の子どもたちの父親でもある。かつてはコンサートを行って収入を得ていた。ガザ北部のベイトハヌーンに住んでいたが、戦争が始まってから12回もの避難を繰り返し、現在はガザ西部に位置する無名戦士公園内のキャンプで生活をしている。2025年1月に停戦が発表された際、ベイトハヌーンに帰還したが、自宅やスタジオは瓦礫となってしまっていた。しかし比較的状態を保っていた部屋にテントを張って留まった。2025年3月、停戦の崩壊後、アルレマルに移動し現在に至る。スマホで見るニュースや周りの人からの情報を頼りに現在の状況や知り合いの安否を確認する毎日。神に祈ることでしか気持ちを保てない、不安に溢れる日々である。繰り返す避難生活の中、アハマドは音楽を使ってその不安を吹き飛ばせないかと考えた。そこで、アハマドがエドワード・サイード音楽院で共に働いていた音楽家と協力し、子どもたちに楽器や歌を教える活動を始めた。戦争への不安で押しつぶされた子どもたちを音楽で再び笑顔にできた瞬間が、アハマドにとっての支えとなっている。戦争のことを忘れられるほんの一瞬が、彼が活動を続けることができる理由だ。