映画ランキング - 全米映画
(2025/6/6~2025/6/8)

2025年6月9日 発表(毎週火曜更新)
2025年6月6日~2025年6月8日にアメリカで上映された映画の興行収入ランキングはこちら。『リロ&スティッチ』『バレリーナ:The World of John Wick』『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』などがランクイン!(Box Office Essentials調べ)

  • No.1
    1 keep

    リロ&スティッチ

    、108分、SF/ファンタジー/ヒューマンドラマ/ファミリー
    4.4
    5490

    週末興収$32,500,000

    累積興収$335,796,345

    ディズニーの同名アニメーションを実写映画化。ハワイを舞台に、いつも一人ぼっちな少女が、暴れん坊のエイリアンと出会い、かけがえのない絆を築いていく。『マルセル 靴をはいた小さな貝』のディーン・フライシャ···もっと見る

  • No.2
    NEW

    バレリーナ:The World of John Wick

    、125分、アクション/バイオレンス
    R15+
    -
    2290

    週末興収$25,000,000

    累積興収$25,000,000

    復讐に燃える“バレリーナ”を主人公とする「ジョン・ウィック」シリーズ初となるスピンオフ作品。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のアナ・デ・アルマスが主人公イヴを演じる。また、ジョン・ウィック役のキア···もっと見る

  • No.3
    2 down

    週末興収$15,000,000

    累積興収$149,217,000

    スパイ組織IMFに所属するイーサン・ハントと彼が率いるチームの戦いを映す「ミッション・インポッシブル」シリーズ第8作。2部作として製作された前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART···もっと見る

  • No.4
    3 down

    ベスト・キッド:レジェンズ

    、94分、アクション
    4.0
    996

    週末興収$8,700,000

    累積興収$35,441,000

    2人のレジェンドから2つの異なる格闘スタイルを学んだ高校生の戦いを描く「ベスト・キッド」シリーズの6作目。「ミーン・ガールズ」のベン・ウォンが主人公のリーを演じるほか、オリジナル版『ベスト・キッド』で···もっと見る

  • No.5
    4 down
    Final Destination Bloodlines

    Final Destination Bloodlines

    公開未定
    -
    0

    週末興収$6,500,000

    累積興収$123,565,000

  • No.6
    NEW

    ザ・フェニシアン・スキーム(原題)

    、102分、コメディ
    -
    493

    週末興収$6,250,000

    累積興収$7,000,000

    ウェス・アンダーソン監督が「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」でも組んだベニチオ・デル・トロを主演に迎えたブラックコメディ。ヨーロッパの富豪、ザ・ザ・コルダが、ヨー···もっと見る

  • No.7
    5 down
    Bring Her Back

    Bring Her Back

    公開未定
    -
    0

    週末興収$3,526,295

    累積興収$14,112,795

  • No.8
    NEW
    Dan Da Dan: Evil Eye

    Dan Da Dan: Evil Eye

    公開未定
    -
    0

    週末興収$3,096,000

    累積興収$3,096,000

  • No.9
    6 down

    罪人たち

    、137分、ホラー/アクション/バイオレンス
    PG12
    4.2
    672

    週末興収$2,910,000

    累積興収$272,631,000

    狂乱の宴から生き残ろうとする主人公たちの奮闘を描くノンストップ・サバイバルホラー。「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラーが監督、脚本、製作を務め、『クリード チャンプを継ぐ男』のマイケル・···もっと見る

  • No.10
    7 down

    サンダーボルツ*

    、126分、アクション
    4.0
    2496

    週末興収$2,500,000

    累積興収$186,492,793

    “全員ワケあり”なならず者チーム「サンダーボルツ」の戦いを描くアクション。『ブラック・ウィドウ』のフローレンス・ピューがエレーナ、デヴィッド・ハーバーがレッド・ガーディアン/アレクセイ、『アベンジャー···もっと見る

「ジョン・ウィック」スピンオフは成功か否か…『バレリーナ:The World of John Wick』のオープニング興収&評価を分析!
「ジョン・ウィック」スピンオフは成功か否か…『バレリーナ:The World of John Wick』のオープニング興収&評価を分析!
「ジョン・ウィック」スピンオフは成功か否か…『バレリーナ:The World of John Wick』のオープニング興収&評価を分析!

先週末(6月6日から8日)の北米興収ランキングは、引き続きディズニーの実写版『リロ&スティッチ』(日本公開中)が首位をキープ。週末3日間の興収は3236万ドルで、オープニング週末から半減以上下落していた前週末からさらに半減ということになるが、それでも累計興収は週末時点で3億3500万ドルを突破。次週末に入る前には史上72本目の興収3億5000万ドル到達作品となる見込みだ。
そんな『リロ&スティッチ』に800万ドルほど迫る週末3日間興収2450万ドルで2位に初登場を果たしたのは、キアヌ・リーヴス主演の人気シリーズ「ジョン・ウィック」のスピンオフで、アナ・デ・アルマスが主演を務めた『バレリーナ:The World of John Wick』(8月22日日本公開)。同作の成否について、数字面でチェックしていこう。 そもそも「ジョン・ウィック」シリーズは、数多あるシリーズ映画のなかでも稀有な推移を見せてきたシリーズだ。2014年に公開された第1作は、制作費2000万ドルでオープニング興収が1441万ドル。北米最終興収は4303万ドルで全世界興収8608万ドルと、まずまず成功した作品だった。それが2017年の第2作で制作費が4000万ドル、オープニング興収3043万ドル、北米興収9202万ドル、全世界興収1億7434万ドルとすべてが倍増。 2019年の第3作でも制作費7500万ドル、オープニング興収5681万ドル、北米興収1億7101万ドル、全世界興収3億2834万ドルに跳ね上がり、2023年の第4作で制作費が1億ドルの大台に到達。オープニング興収7381万ドルとシリーズ新記録を樹立し、北米興収1億8713万ドル、全世界4億4000万ドルと、作品を重ねるごとに作品の世界観が拡大し、かつすべてにおいて完全な右肩上がりの成績を達成してきたのである。 こう羅列してわかるように、4作ともオープニング興収は制作費に対して7割強。北米興収ではおよそ2倍(第4作だけ届いていないが)、全世界興収では4倍以上をマークしていることがわかる。今回の『バレリーナ』のようなスピンオフを含め、今後もシリーズの存続が決定していることから考えるに、つまりこれが「ジョン・ウィック」シリーズの成否を決める基準ラインのようなものと判断できよう。 とはいえ『バレリーナ』は、キアヌの出演はあるものの、これまでのシリーズを手掛けてきたチャド・スタエルスキ監督からレン・ワイズマン監督にバトンタッチされたスピンオフ作品。事前に目標とされていたオープニング興収は3500万ドルだったと報じられており、制作費が9000万ドルであることを踏まえれば38%。ざっと“基準ライン”の半分ほどとかなり控えめに見込まれていたようだ。 結果的には先述の通り2450万ドルであり、制作費対比で見ればわずか27%。北米メディア「Screen Rant」の記事を参照すると、期待を下回るスタートとなった原因は複数挙げられる。アクションシーンの見直しと追加撮影のため、当初から1年の公開延期になったこと。その反面、最初の予告映像が公開されたのが昨年9月と早すぎたこと。ワイズマン監督のこれまでの作品が失敗続きで、観客の期待値が低かったこと。“過去”を遡って描くことを否定してきた「ジョン・ウィック」シリーズのスピンオフとして、第3作と第4作の狭間という過去の物語を描いてしまったことなど。 それでもさすがは安定と信頼の「ジョン・ウィック」シリーズの仲間。批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的評価は76%、観客からのそれは93%と比較的高い評価を得ている。過去のシリーズ4作は、批評家からの評価が順に86%、89%、89%、94%。観客からの評価が順に82%、85%、86%、93%と、こちらも見事に右肩上がりとなっている。 批評家からの評価はメインシリーズを下回ったものの、観客からの評価で第4作と同等のスコアを得たならば、スピンオフとして立派に及第点を叩きだしたといえるのではないだろうか。 文/久保田 和馬


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