映画ランキング - 国内映画
(2025/5/23~2025/5/25)
2025年5月26日
発表(毎週火曜更新)
2025年5月23日~2025年5月25日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』『マインクラフト/ザ・ムービー』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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スパイ組織IMFに所属するイーサン・ハントと彼が率いるチームの戦いを映す「ミッション・インポッシブル」シリーズ第8作。2部作として製作された前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART···もっと見る
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「名探偵コナン」の劇場版シリーズ28作目。長野県の雪山で雪崩事故に遭い隻眼となった警部の大和敢助と、調査中の事件ファイルに名前があった毛利小五郎をキーパーソンに、過去と現在で巻き起こる事件を描きだす。···もっと見る
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世界で一番売れている同名ゲームを実写映画化。3Dブロックで構成されたバーチャル空間で、イメージしたものを自由に創りだせる不思議な世界を描く。『アクアマン』のジェイソン・モモア、『ジュマンジ』のジャック···もっと見る
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荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフである「岸辺露伴は動かない」を原作とした実写映画第2作。シリーズ最初の作品「懺悔室」にオリジナルエピソードを加え、邦画初となる全編ヴェネツィアロ···もっと見る
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製作総指揮と原作を宗教家の大川隆法が手掛けた長編アニメーション。川に流されて亡くなった少年少女が、ドラゴンに導かれて未知の世界を探訪する姿を描く。『Re:ゼロから始める異世界生活』の小林裕介、「ワッチ···もっと見る
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人気ゲームソフトを原作とし、2011年から2016年にわたり、4期まで放送されたテレビアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズの劇場版第3弾。それぞれ個性の強い寿嶺二、黒崎蘭丸、美風藍···もっと見る
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YouTubeに投稿された1本の動画をきっかけに、イギリス最高齢の新人歌手としてデビューした父と息子の実話を基にしたヒューマンドラマ。『さまよう刃』の寺尾聰が音楽とユーモアをこよなく愛する父の哲太を、···もっと見る
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結城真一郎の同名ミステリー小説を映画化。真相の暴露を引き換えに生配信チャンネルで高額投げ銭を獲得していくさまを描く。ロックバンドMrs. GREEN APPLEの大森元貴とアイドルグループtimele···もっと見る
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1978年に発売されたギンビス社の同名ビスケット菓子を3DCGアニメーション映画化。映画オリジナルの新キャラクターとしてぺがさすちゃんが加わり、世界滅亡のピンチを救うべく戦う姿を描く。声をアイドルグル···もっと見る

5月23日から5月25日までの全国映画動員ランキングが発表。4月中旬から1か月以上にわたってトップに君臨してきた『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(公開中)が、とうとう2位に後退。代わって首位に立ったのは、トム・クルーズ主演の人気シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(公開中)だ。
5月17日から6日間にわたって先行上映が行われ、前週の動員ランキングでは土日2日間の成績ながらも2位にランクインを果たした『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』。正式な公開を迎えたこの週末3日間では、観客動員53万617人、興行収入8億4902万6783円を記録し、堂々と1位“デビュー”を果たした。
前週の当記事でも触れた通り、先行上映時の週末2日間の成績は動員28万1000人で、興収が4億4900万円と、先行上映としては異例のビッグヒット。平日に入ってからも先行上映が続いた点も異例であり、そこから全国388館・935スクリーンという上映規模に変化がないまま(おそらく上映回数には多少の変化があったかもしれないが)正式公開を迎え、先述の成績をあげたというのは驚異的だ。
この“初日から3日間”の成績は、前々作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)との比較で動員が86%、興収が98%。前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(23)との比較で動員が77%、興収が80%であるが、どちらも先行上映がない状態での成績なので、今回の『ファイナル・レコニング』は実質的に“2週目”に前2作のオープニングに迫る数字を叩きだしたことになる。9日間の累計成績は動員103万3423人&興収16億2426万8943円に到達している。
今年に入ってから公開された洋画実写作品では、『ウィキッド ふたりの魔女』(公開中)と『マインクラフト/ザ・ムービー』(公開中)が興収30億円を突破しているが、『ファイナル・レコニング』がこの2作を上回ることはほぼ確実だろう。ちなみに、上記2作に加え『キャプテン・アメリカ/ブレイブ・ニュー・ワールド』(24)と『サンダーボルツ*』(公開中)、そして『教皇選挙』(公開中)がヒットの目安となる興収10億円を突破しているが、いずれも動員ランキングでは1位を獲得できておらず、洋画実写作品の首位獲得は『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(24)以来、およそ半年ぶり。
洋画不況が深刻化した2024年は、年間52週のうち洋画実写作品が1位を飾ったのはわずか3週のみ。しかも年間で最初に1位になったのが6月第1週の『マッドマックス:フュリオサ』(24)であり、今年は1週だけそれを早めることができた。近年で最も遅かった2021年(7月第1週)でも下半期に巻き返しを見せ、年間計9週で洋画実写作品が1位を獲得している。はたして『ファイナル・レコニング』は洋画復活の火付け役となれるのかどうか。
公開6週目にして2位となった『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』は、週末3日間で動員25万5000人、興収3億7600万円と、前週比74%の成績をキープ。週末時点での累計成績は、動員884万人&興収128億円を突破している。順調に“動員1000万人”に向かっていると判断できよう。
また、公開5週目を迎えた『マインクラフト/ザ・ムービー』も引き続き好調で、この週末3日間も動員17万9000人、興収2億2900万円と前週比77%の成績を記録。累計成績では動員256万人&興収33億円を突破。2000年以降に公開されたアドベンチャーコメディ映画最大のヒット作である『ナイト ミュージアム』(07)の興収35億7000万円を射程圏内に収めている。
新作タイトルは3本の日本映画がランクイン。そのなかで最上位となったのは、荒木飛呂彦の人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフを原作に、高橋一生が主演を務めたテレビドラマの劇場版第2弾『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(公開中)。
原作漫画の記念すべき第1作を、日本映画としては史上初となる全編ヴェネツィアロケで実写化した同作は、初日から3日間で動員17万7000人、興収2億5900万円を記録。2023年の同時期に公開され、最終興収12億5000万円を記録した前作『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)の初動成績と比較するとおよそ80%。シリーズの人気の高さを示す、まずまずのすべり出しといえるだろう。
また、大川隆法製作総指揮・原作によるアニメーション映画『ドラゴン・ハート-霊界探訪記-』(公開中)は6位にランクイン。寺尾聰と松坂桃李がダブル主演を務め、イギリスで話題を集めた実話を原案にした感動作『父と僕の終わらない歌』(公開中)は8位スタートとなった。
以下は、1~10位までのランキング(5月23日〜5月25日)
1位『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
2位『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』
3位『マインクラフト/ザ・ムービー』
4位『岸辺露伴は動かない 懺悔室』
5位『かくかくしかじか』
6位『ドラゴン・ハート-霊界探訪記-』
7位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
8位『父と僕の終わらない歌』
9位『#真相をお話しします』
10位『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』
今週末は、住野よるの同名小説を奥平大兼と出口夏希のダブル主演で実写映画化した『か「」く「」し「」ご「」と「』(5月30日公開)、JO1の豆原一成を主演に迎えて田中宏の人気不良漫画を映画化した『BADBOYS -THE MOVIE-』(5月30日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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