『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が洋画実写半年ぶりのVで、『名探偵コナン』の6週連続1位を阻止!

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が洋画実写半年ぶりのVで、『名探偵コナン』の6週連続1位を阻止!

5月23日から5月25日までの全国映画動員ランキングが発表。4月中旬から1か月以上にわたってトップに君臨してきた『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(公開中)が、とうとう2位に後退。代わって首位に立ったのは、トム・クルーズ主演の人気シリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(公開中)だ。

異例の先行上映から勢い持続!あっという間に累計動員100万人を突破

【写真を見る】洋画復活の起爆剤は、やっぱりトム・クルーズ!シリーズ近2作に迫るオープニング成績を樹立
【写真を見る】洋画復活の起爆剤は、やっぱりトム・クルーズ!シリーズ近2作に迫るオープニング成績を樹立[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

5月17日から6日間にわたって先行上映が行われ、前週の動員ランキングでは土日2日間の成績ながらも2位にランクインを果たした『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』。正式な公開を迎えたこの週末3日間では、観客動員53万617人、興行収入8億4902万6783円を記録し、堂々と1位“デビュー”を果たした。

前週の当記事でも触れた通り、先行上映時の週末2日間の成績は動員28万1000人で、興収が4億4900万円と、先行上映としては異例のビッグヒット。平日に入ってからも先行上映が続いた点も異例であり、そこから全国388館・935スクリーンという上映規模に変化がないまま(おそらく上映回数には多少の変化があったかもしれないが)正式公開を迎え、先述の成績をあげたというのは驚異的だ。

前作『デッドレコニング PART ONE』から直結した物語が描かれる、シリーズ第8作
前作『デッドレコニング PART ONE』から直結した物語が描かれる、シリーズ第8作[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

この“初日から3日間”の成績は、前々作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)との比較で動員が86%、興収が98%。前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(23)との比較で動員が77%、興収が80%であるが、どちらも先行上映がない状態での成績なので、今回の『ファイナル・レコニング』は実質的に“2週目”に前2作のオープニングに迫る数字を叩きだしたことになる。9日間の累計成績は動員103万3423人&興収16億2426万8943円に到達している。

今年に入ってから公開された洋画実写作品では、『ウィキッド ふたりの魔女』(公開中)と『マインクラフト/ザ・ムービー』(公開中)が興収30億円を突破しているが、『ファイナル・レコニング』がこの2作を上回ることはほぼ確実だろう。ちなみに、上記2作に加え『キャプテン・アメリカ/ブレイブ・ニュー・ワールド』(24)と『サンダーボルツ*』(公開中)、そして『教皇選挙』(公開中)がヒットの目安となる興収10億円を突破しているが、いずれも動員ランキングでは1位を獲得できておらず、洋画実写作品の首位獲得は『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(24)以来、およそ半年ぶり。


シリーズ過去作に続き、今作も興収50億円超えを狙う!
シリーズ過去作に続き、今作も興収50億円超えを狙う![c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

洋画不況が深刻化した2024年は、年間52週のうち洋画実写作品が1位を飾ったのはわずか3週のみ。しかも年間で最初に1位になったのが6月第1週の『マッドマックス:フュリオサ』(24)であり、今年は1週だけそれを早めることができた。近年で最も遅かった2021年(7月第1週)でも下半期に巻き返しを見せ、年間計9週で洋画実写作品が1位を獲得している。はたして『ファイナル・レコニング』は洋画復活の火付け役となれるのかどうか。

関連作品