映画ランキング - 国内映画
(2025/5/16~2025/5/18)
2025年5月19日
発表(毎週火曜更新)
2025年5月16日~2025年5月18日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』『マインクラフト/ザ・ムービー』などがランクイン!(興行通信社調べ)
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「名探偵コナン」の劇場版シリーズ28作目。長野県の雪山で雪崩事故に遭い隻眼となった警部の大和敢助と、調査中の事件ファイルに名前があった毛利小五郎をキーパーソンに、過去と現在で巻き起こる事件を描きだす。···もっと見る
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NEW
スパイ組織IMFに所属するイーサン・ハントと彼が率いるチームの戦いを映す「ミッション・インポッシブル」シリーズ第8作。2部作として製作された前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART···もっと見る
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世界で一番売れている同名ゲームを実写映画化。3Dブロックで構成されたバーチャル空間で、イメージしたものを自由に創りだせる不思議な世界を描く。『アクアマン』のジェイソン・モモア、『ジュマンジ』のジャック···もっと見る
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結城真一郎の同名ミステリー小説を映画化。真相の暴露を引き換えに生配信チャンネルで高額投げ銭を獲得していくさまを描く。ロックバンドMrs. GREEN APPLEの大森元貴とアイドルグループtimele···もっと見る
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人気ゲームソフトを原作とし、2011年から2016年にわたり、4期まで放送されたテレビアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE』シリーズの劇場版第3弾。それぞれ個性の強い寿嶺二、黒崎蘭丸、美風藍···もっと見る
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1978年に発売されたギンビス社の同名ビスケット菓子を3DCGアニメーション映画化。映画オリジナルの新キャラクターとしてぺがさすちゃんが加わり、世界滅亡のピンチを救うべく戦う姿を描く。声をアイドルグル···もっと見る

5月16日から5月18日までの全国映画動員ランキングが発表。まだまだ勢いが衰えない『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(公開中)が今週も首位を飾り、5週連続No.1を達成。これで初登場からの連続首位記録では『名探偵コナン ゼロの執行人』(18)の7週連続、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(24)の6週連続に次いで、シリーズ単独3位に躍りでた。
『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』の週末3日間の成績は、観客動員が34万6000人で興行収入が5億1600万円。いずれも前週対比78%と、引き続き抜群の安定感をキープ。累計成績では動員843万人&興収122億円となり、日本歴代興収ランキングの第31位まで順位を上げている。
今週トピックとして取り上げたいのは、2位にランクインした『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(公開中)だ。元々は北米と同日の5月23日(金)に公開を迎える予定だったが、先日のトム・クルーズらの来日記者会見の場で、5月17日から先行上映が行われることがサプライズ発表。週末のみの上映ではなく5月22日(木)までの6日間ということもあり、事実上の“公開前倒し”と捉えても差し支えないだろう。
そんな異例のオープニングを迎えた同作は、土日2日間で動員28万1000人、興収4億4900万円と、2日間だけで1位の『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』の3日間に迫る好成績を記録。もし金曜日から先行上映が行われていたなら、1位の座を奪っていたに違いない。
とはいえ前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(23)は初日から3日間で動員69万2000人&興収10億6500万円という破格のスタートを飾り、その前の『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)も同動員62万人&興収8億7000万円だったので、それらと比較するとやや鈍くも見える。これが昨今の洋画不況の影響ではなく、単純に“先行上映”の認知不足によるものであればいいのだが。
もっとも、「ミッション:インポッシブル」シリーズに関しては、これまでの7作品のうち6作品が興収50億円超え(超えられなかった『フォールアウト』も47億円とあと一歩だった)の安定株だけに、大きな心配は必要ないはず。今年は『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』に加え、夏には『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日公開)と、“確実”なハリウッド大作が続く。洋画不況からの脱却のカギは、この2本が握っているといってもいいだろう。
さて、こちらも洋画復興の立役者となっている『マインクラフト/ザ・ムービー』(公開中)は、前週から1ランクダウンで3位となったものの、週末3日間で動員23万1000人、興収2億9600万円と、前週対比99%の動員と同96%の興収を維持している。
ファミリー層が中心とあって土日にガツンと数字を伸ばす傾向があり、そのポテンシャルは想像以上。累計成績は動員233万人&興収30億円と、今年公開の洋画作品でトップの成績をあげている『ウィキッド ふたりの魔女』(公開中)を抜き去ることは確実。現時点での興収見込みは35億円以上と見込まれているようだが、はたしてどこまで数字を伸ばすことができるのか。
新作では、東村アキコの同名自伝的マンガを永野芽郁主演、大泉洋の共演で実写映画化した『かくかくしかじか』(公開中)が4位に初登場。初日から3日間で動員12万5000人、興収1億7000万円と、昨年の同時期に公開された永野の主演作『からかい上手の高木さん』(24)のオープニング成績(動員12万9000人、興収1億6700万円)を下回るスタートに。
また、SUPER EIGHTの丸山隆平が『泥棒役者』(17)以来の映画主演を務めた『金子差入店』(公開中)は8位に初登場。1990年代に一世を風靡したスター女優デミ・ムーアが、再生医療に手を染める元人気女優を演じアカデミー賞候補となった『サブスタンス』は9位にランクインを果たした。
ほかのタイトルでは、公開4週目を迎えた5位の『#真相をお話しします』(公開中)は累計動員128万人&興収17億円を突破。10位となった『サンダーボルツ*』(公開中)は、累計動員62万人を超え、興収も10億円に到達している。
以下は、1~10位までのランキング(5月16日〜5月18日)
1位『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』
2位『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』
3位『マインクラフト/ザ・ムービー』
4位『かくかくしかじか』
5位『#真相をお話しします』
6位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX』
7位『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』
8位『金子差入店』
9位『サブスタンス』
10位『サンダーボルツ*』
今週末は、荒木飛呂彦の人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフを原作にした「岸辺露伴は動かない」シリーズの劇場版第2弾『岸辺露伴は動かない 懺悔室』(5月23日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬
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