サプライズな“6日間”先行上映!好発進な『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は洋画不況を吹き飛ばせるのか?

サプライズな“6日間”先行上映!好発進な『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は洋画不況を吹き飛ばせるのか?

5月16日から5月18日までの全国映画動員ランキングが発表。まだまだ勢いが衰えない『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(公開中)が今週も首位を飾り、5週連続No.1を達成。これで初登場からの連続首位記録では『名探偵コナン ゼロの執行人』(18)の7週連続、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(24)の6週連続に次いで、シリーズ単独3位に躍りでた。

『ミッション:インポッシブル』最新作が、『コナン』に迫る好発進!

5週連続1位を飾った『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』
5週連続1位を飾った『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』[c]2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』の週末3日間の成績は、観客動員が34万6000人で興行収入が5億1600万円。いずれも前週対比78%と、引き続き抜群の安定感をキープ。累計成績では動員843万人&興収122億円となり、日本歴代興収ランキングの第31位まで順位を上げている。

今週トピックとして取り上げたいのは、2位にランクインした『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(公開中)だ。元々は北米と同日の5月23日(金)に公開を迎える予定だったが、先日のトム・クルーズらの来日記者会見の場で、5月17日から先行上映が行われることがサプライズ発表。週末のみの上映ではなく5月22日(木)までの6日間ということもあり、事実上の“公開前倒し”と捉えても差し支えないだろう。

4億ドルという破格の製作費が注ぎ込まれた今作は、シリーズ最終作とのウワサも
4億ドルという破格の製作費が注ぎ込まれた今作は、シリーズ最終作とのウワサも[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

そんな異例のオープニングを迎えた同作は、土日2日間で動員28万1000人、興収4億4900万円と、2日間だけで1位の『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』の3日間に迫る好成績を記録。もし金曜日から先行上映が行われていたなら、1位の座を奪っていたに違いない。

とはいえ前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(23)は初日から3日間で動員69万2000人&興収10億6500万円という破格のスタートを飾り、その前の『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)も同動員62万人&興収8億7000万円だったので、それらと比較するとやや鈍くも見える。これが昨今の洋画不況の影響ではなく、単純に“先行上映”の認知不足によるものであればいいのだが。


過去のシリーズ作はいずれも大ヒット!洋画不況を吹き飛ばすことができるのか
過去のシリーズ作はいずれも大ヒット!洋画不況を吹き飛ばすことができるのか[c]2025 PARAMOUNT PICTURES.

もっとも、「ミッション:インポッシブル」シリーズに関しては、これまでの7作品のうち6作品が興収50億円超え(超えられなかった『フォールアウト』も47億円とあと一歩だった)の安定株だけに、大きな心配は必要ないはず。今年は『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』に加え、夏には『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日公開)と、“確実”なハリウッド大作が続く。洋画不況からの脱却のカギは、この2本が握っているといってもいいだろう。

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