中島健人、第39回東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーターに就任「映画は“人生を拡張する機会”を与えてくれるもの」と独自の映画愛を語る

中島健人、第39回東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーターに就任「映画は“人生を拡張する機会”を与えてくれるもの」と独自の映画愛を語る

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10月26日(月)から11月4日(水)にかけて開催される「第39回東京国際映画祭」。そのラインナップ記者会見が10月1日に行われ、本年度フェスティバル・ナビゲーターの中島健人、「コンペティション」部門に選ばれた『妖怪、化物をひろう』(12月11日公開)の池田暁監督、『男ともだち』(11月6日公開)の三島有紀子監督、『過怠』(2027年2月5日公開)の山本英監督らが登壇。それぞれの映画祭への想いなどを語った。

【写真を見る】第39回東京国際映画祭のラインナップ記者会見に中島健人らが出席
【写真を見る】第39回東京国際映画祭のラインナップ記者会見に中島健人らが出席撮影:ソムタム田井

登壇早々、ナビゲーターという役割に対する意気込みを聞かれた中島は、昨年の開催時もトークイベントに招待され、そこで見識を広げるさまざまな経験ができたことから、この役割を与えてもらえてたいへん嬉しいと話す。「映画を愛する一人として、そして俳優の一人として、このような素敵な機会に参加することができてとても嬉しく思っています。昨年、『ウーマン・イン・モーション』という映画祭の中で行われたトークイベントに招待していただいたんですけど、そこで自分自身の映画に対する見識や価値観が大きく変わる経験をさせていただきました。なので今年も、映画を愛する一人として、たくさんの方にこの愛情を届けられたらいいなと思っています。よろしくお願いいたします」

そんな中島は、東京国際映画祭について「“東京と世界が映画を通して繋がる場所”だというふうに思っています。映画を好きな人たち、俳優一人ひとりに対してフォーカスしている人たちが一挙に集まって、映画に関する話で盛り上がって。そうして時を豊かにしてくれる場所…だというイメージがあります」とのことで、MCより“映画”そのものについての見解も聞かれると、「人生を拡張できる機会を与えてくれるもの」という独自の意見を聞かせてくれた。

「映画とは、自分の人生を拡張してくれるものだと思っています。僕の場合、観るだけでなく、自分自身が出させていただくケースもありますが、自分が出演する作品をまっとうするにあたって、役を生きていくにあたって、自分自身が生きていない時代だったりとか、知らなかった青春だったりを、2時間という尺の中で過ごすことができる。それって、自分の人生を拡張できる本当にいい機会というか、いい時間だなと思うので、映画というものに対して、僕はそういう価値観で捉えています。そんな映画が世界中から集まる東京国際映画祭では、たくさんの刺激を受けられることが今からとても楽しみですし、さまざまな才能が出会って、新しい夢が生まれる場所だな…と。クリエイティブなアイデアを持つ監督や俳優が映画祭の場で繋がって、次の作品に向かってステップアップしていく。そういう貴重な場でもあるので、そんな場面に立ち会えることも、東京国際映画祭ならではの醍醐味ですね」

第39回東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーターに就任した中島健人
第39回東京国際映画祭フェスティバル・ナビゲーターに就任した中島健人撮影:ソムタム田井

続けて登壇した監督陣には、「自身の手掛けた作品について、その概要や見どころを教えてください」と話題が振られる。池田監督によると『妖怪、化け物をひろう』は印象的なタイトルに反して、じつは実話がベースになっている…とのことで、人間の愛情や懐の深さが作品の肝になっているという。タイトルからは、どんな話なのか、なかなか想像がつかない部分もあると思うんですけど、今回は台湾の金門島というところで撮っていまして。そこの風景っていうのは、この映画の一つの魅力かなと思ってます。この映画自体は、じつは実話をもとにした、実話とは思えない話がベースになっていまして。あるおばあさんが、人間みたいだけど人間じゃない不思議な生き物を拾うという、そういうお話なんですけど、実際の話を聞いたときに、そのおばあさんが自分とは血も繋がらないし、種族もぜんぜん違う生き物を、すごく愛情を込めて育てたっていうくだりに、自分の中でもすごく腑に落ちるところがありまして。人間の愛情の懐の深さみたいな、そういうものを基本に描いていますので、皆さんぜひ、ご覧になってください」

『妖怪、化物をひろう』(12月11日公開)の池田暁監督
『妖怪、化物をひろう』(12月11日公開)の池田暁監督撮影:ソムタム田井

三島監督が『男ともだち』の構想を練っていたのは、コロナ禍の最中だったそう。作中のあるセリフには強い思い入れがあり、それを実現する過程の見せ方にこだわったと話す。「絵を描けなくなった絵描きの女性が主人公なんですけども、その女性が一人の男友達に再会して、3つの夜を過ごします。この3つの夜を過ごす中で、自分自身が世界とコネクトしていく。“世界を見る”という行為があって、そこからどういう絵を描いていくのか?っていう物語なんですけれども、このお話を映画にしたいなと思ったのが、ちょうどコロナ禍の頃なんです。人と会えなくなったときに“人と寄り添うというのはどういうことなのか?”とずっと考えて。ちょうど作中の、長谷尾さんっていう男友達が言うセリフが印象深かったんですけど、広島のシーンで『この世界の終わりの日が来たら何したい?』っていうセリフがあるんですけど、この“世界の終わりの日”っていうのは、それまでずっと寓話みたいな感覚で読んでいたんですけど、2020年以降はリアルな話というか、実際に起こり得る出来事だという感覚になって、それはそのまま自分自身への問いかけのようにも感じられて。この主人公とともに、この世界をどう見ていこうか…という視点で、いっしょに物語を進めていきたいという思いで手掛けた作品になります」

『男ともだち』(11月6日公開)の三島有紀子監督
『男ともだち』(11月6日公開)の三島有紀子監督撮影:ソムタム田井

山本監督は、唐田えりか、知英という主演俳優の演技の素晴らしさを見てほしいと力説し、会場を湧かせる。「谷村志穂さんの小説を映画化させてもらったんですけど、韓国と日本の間で運命が切り替わってしまう二人の女性の話で、唐田えりかさんと知英さんという、日本と韓国の俳優さんに出てもらっていて。運命が入れ替わってしまうっていうこのワードだけを聞くと、ちょっとファンタジックなものを想像されると思うんですけど、描かれているのは、むしろどちらかというと彼女たちの日常の機微だったり、そういったものを大切にしながら撮っていった作品になります。とにかく唐田えりかさんと知英さんが本当に素晴らしいので、そこをぜひ、注目して観ていただけたらなと思っています」

『過怠』(2027年2月5日公開)の山本英監督
『過怠』(2027年2月5日公開)の山本英監督撮影:ソムタム田井

このほかにも壇上では、東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターの久松猛朗氏やプログラミング・ディレクターの市山尚三氏らからさまざまな情報が発表され、盛況のうちに記者会見は終了した。


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