『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』がついに公開!『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』とのシルバーウィーク決戦の軍配は?
シルバーウィークの前半、9月18日から9月20日までの全国映画動員ランキングが発表。公開9週目を迎えた『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』(公開中)が、『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(公開中)を完封。2度目の首位返り咲きから3週連続で、通算7度目のNo. 1に輝いた。
『踊る大捜査線N.E.W.』がまさかの2位スタート…!6日間成績では辛勝?
今回は、よもやの2位スタートとなった『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』の成績を詳しくチェックしていこう。全国385館で封切られ、初日から3日間の成績は観客動員が60万5000人、興行収入が8億9400万円。その数字だけを見ればまぎれもなく大ヒットスタートであるが、これは30年にわたって熱狂的に支持される国民的ヒットシリーズの14年ぶりの本格復活作。事前の期待値の高さを踏まえれば、必ずしも満足できるものとはいえないだろう。
昨年『国宝』(25)に破られるまで、22年間も国内における実写邦画歴代No. 1に君臨しつづけてきた『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03)を含め、これまで公開されたメインシリーズ&スピンオフ計8作品の累計で動員3863万人、興収524億1000万円という輝かしい記録を持つ「踊る大捜査線」シリーズ。その8作品すべてが動員ランキングで初登場1位を飾っているだけに、2位スタートの時点で青天の霹靂であろう。
メインシリーズの前作『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(12)は、初日から3日間で動員80万人&興収10億円のスタートを切り、最終興収は59億7000万円。今回の『N.E.W.』の同期間の動員成績は先述の通りなので、ざっと75%のスタートとなった。
もっともこれは、10年以上の大きなブランクがある以上、仕方がないところかもしれない。シリーズ全体の復活を告げたスピンオフ『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』(24)の2部作は、どちらも初動で動員25万人超&3億6000万円超という好成績を収めたが、2本の最終興収を合算しても、同じ室井慎次(柳葉敏郎)のスピンオフである『容疑者 室井慎次』(05)の最終興収38億3000万円には届いていなかった。
“2位スタート”のもうひとつの要因として考えられるのは公開タイミング。シルバーウィークの大型連休で動員が週末3日間以外にある程度分散してしまったことに加え、ライバルである『映画ちいかわ』が入場者特典の配布を週末に当ててきたこと。現に、シルバーウィーク最終日の9月23日までの6日間の累計成績を見れば、動員118万人&興収16億9000万円と、初日から3日間のほぼ倍の成績を収めており、そこでは『映画ちいかわ』を上回ることに成功しているのである。
SNSでは公開初日から様々な意見が飛び交っているが、これは「踊る」シリーズではいつものこと。それだけ多くの人が注目や期待を寄せている作品であることの証左でもあろう。そういえば、近年の邦画の大作としては珍しくIMAXなどのラージフォーマット上映がされていないのだが、なんらかの意図があってのことだろうか。
