織田裕二、約14年ぶり“青島”復活に感無量「ごめんね、14年も待たせて」 大阪の「踊る大捜査線」最新作イベントで約5000人が熱狂!
「踊る大捜査線」シリーズの最新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が、9月18日(金)より公開となる。9月13日には、グランフロント大阪・うめきた広場(大阪府大阪市)で「公開直前!大阪も駆け抜けや!」イベントが行われ、青島俊作を演じる織田裕二をはじめ、趣里(芝田ひばり役)、白洲迅(美浦秋役)、本広克行監督が登場。集まった約5000人から大歓声を浴びた。
青島を主人公とする物語としては、約14年ぶりとなる新作がいよいよ公開を迎える。東京都庁都民広場で開催される予定だった完成報告イベントは荒天のため中止となり、生配信で実施。観客を前にした本作のイベントは、この日が初めてとなった。大阪駅の前に広がる、大阪を象徴するシンボル空間であるうめきた広場には、登壇者が姿を現す前から大勢のファンが詰めかけるなど、すさまじい興奮が渦巻いていた。メンバーが登場すると、会場からは「青島ー!」「フー!」と割れんばかりの大歓声。待ちに待った瞬間に、ファンの熱気は最高潮に達していた。
手を振りながら会場を見渡した織田は、「もうかりまっか!?」と茶目っ気たっぷりに関西弁で挨拶。その場の笑いを誘いながら、大阪の空に「おおきに!」と力強い声を響かせた。趣里は「今日はみんなに会えること、めっちゃ楽しみにしてたで!」、白洲も「みんな、会いたかったで!」と続き、関西の観客を沸かせるやり取りに広場はさっそく大盛り上がり。本広監督は「青島」という文字が書かれた応援ボードを見つけ、「すごい!」と喜びをにじませた。「大好きです」と大阪への愛を明かした織田は、「お寿司屋さんに行ってもおいしいし、大阪らしいものじゃなくても、食べ物がなんでもおいしい。蕎麦にはまだ行っていないかな。蕎麦も絶対においしいよね?」と問いかけるなど、ファンとの交流を楽しんでいた。
多くのファンが再会を願っていた「踊る大捜査線」シリーズの青島が、ついにスクリーンに帰ってくる。劇中では、警視庁の捜査一課に着任した青島に史上最悪クラスの難事件が次々に押し寄せ、事件解決のため、青島が仲間とともに東京の街を走りに走りまくる。
久々にモスグリーンの“青島コート”を身にまとった感想を問われた織田は「(撮影が)夏じゃなくてよかった」と目尻を下げつつ、「今日は着ている人、いないよね?」と、気温30度に達したこの日は、さすがに“青島コート”を着ているファンはいないだろうと会場を見渡した。ところが予想に反してあちらこちらに青島をイメージしたコート姿のファンを発見すると、織田は「いるんだ!」「うわ! いっぱいいる!」「ありがとうございます!」とお礼を伝えながら、「熱中症、気をつけてくださいね」と体調を気遣っていた。そして青島を演じる上で、準備に「時間はいらないですね」と言い切る一幕も。「生年月日が一緒なので」と織田が頬を緩めると、本広監督も「本人ですから。役作りなし。達人の領域!」と太鼓判を押していた。
本作から新たにシリーズに参戦した芝田ひばり役の趣里と、美浦秋役の白洲は、青島のバディ的な存在を演じた。人気シリーズへの参加に、2人は「プレッシャーもあった」と告白。
撮影に臨む上で緊張感がある一方、趣里は「織田さんと監督の放つ、温かい空気感に包まれてすごく楽しい撮影でした」とコメント。大きなプレッシャーを感じながら飛び込んだ「踊る」の世界だったが、2人にとってはとびきり楽しい撮影現場となったという。白洲が「今日も、これだけのファンの皆さんが集まっている。時代を作った作品」とその偉大さに触れながら、「僕は『踊る』のドラマが始まった時に、まだ5歳だったんです。子どもの頃から観ていた作品、世界に自分が入る。そう思うとプレッシャーもありましたが、感慨深くもありました」としみじみと話した。
彼らを迎え入れる側の織田は、「伸び伸びとやってほしいなと思っていました」と撮影を回顧。織田にとっても「やっぱり、『踊る』は楽しい」ものだといい、『なんで、14年間もやらなかったんだろう』と思うくらいです。今からそれを取り返したいなという気持ちです」と今後への意欲をのぞかると、ファンから「待ってました!」とばかりに大きな拍手が送られた。
「踊る」の楽しさを改めて実感したという織田は、「オリジナルメンバーとのシーンも面白いし、この2人以外にも新メンバーがいて。そこで巻き起こる化学反応が、想像以上に楽しくて。早くまたやりたい!と思っちゃうくらい」と笑顔。熱い言葉に次々と拍手が上がる中、完成作を観て発見もあったという織田は、「青島が、和久さんと同じリアクションをしているところがあった。自分で言うのもおかしいけれど、『和久さんの表情だ』と思うようなところが、ワンカットある」と故・いかりや長介さんが演じたベテラン刑事・和久平八郎と重なるような、青島の姿があったと打ち明けた。本広監督が「乗り移っている」と吐露すると、織田は「自分も今でも信じられない。和久さん、ありがとうございます」といかりや長介さんへの思いをかみしめるように語っていた。
最後には、織田が「暑い中、こんなに多くの方が集まってくれて。ありがとうございます!早く観てほしいです。本当に楽しい作品ができました。ぜひその目で、劇場でご覧になってください」とメッセージを送りつつ、「踊る大捜査線」シリーズの劇場版では5作目を意味する「5」のポーズで手のひらを掲げた観客とともにフォトセッション。映画への期待と興奮が会場に満ちあふれる中、イベントは幕を閉じた。
イベントを終えた4人を直撃すると、ファンの熱気を目の当たりにした興奮が冷めやらぬ様子。
織田は「力をもらいました」と口火を切り、「新宿のイベントは雨で中止になってしまって。今日は、熱気を肌で感じることができた。すごくうれしかったですね。『コートを着て来てくれたんだな』『ボードを作ってきてくれたんだな』と思って。『ごめんね、14年も待たせて』と。待っていてくれたことが、本当にうれしい」と感無量の面持ちを見せた。趣里は「改めて、本当にすごい作品に参加させていただいたんだと身に沁みた」そうで、白洲も「ファンの皆さんの愛を肌で感じることができました」と同調。2人はこれまではファン側の心理だったとうなずき、趣里は「私もそうですし、友だちもみんな『踊る』が大好きで。出演が決まった時に、今までで一番反響があった作品です」、白洲も「まさにそうです!同業の俳優さんにも、すごく羨ましがられました」と本シリーズの特別さを痛感しているという。
イベントで織田は、和久さんとの重なりを感じたと話していた。「世の中の上司に同情しています」と苦笑いを浮かべながら、若い世代に背中を見せる立場となった青島と同世代の人々の心に寄り添った。続けて、「令和の時代には、昭和、平成とはまた違った悩みを抱えている上司の方がいっぱいいると思うんです。大変な時代ですから」と想像した織田。本広監督は、そんな世の中を走り続ける青島の姿が、きっと人々に勇気を与えるはずだと思いを巡らせた。白洲は、青島の走る姿が「胸に響いた」とその情熱をしっかりと感じ取り、趣里も「青島さんは行動で示してくれる。『楽しもうね』というセリフも、すごく響きました。楽しむことって一番大事なのに、忘れてしまいがち。改めて大事だと思いました」と話すなど、青島から大きな刺激を受けた様子だ。
すると織田は「今回は、最後の走り!」と笑ったが、本広監督は「青島は、走るのを我慢できない! その言葉も、『次も走りたい!』に聞こえる」と楽しそうに応戦。前日には福岡・太宰府天満宮で大ヒットを祈願し、本広監督は絵馬に「健康第一。いつまでも『踊る』を作れますように」としたためていた。本広監督は「『踊る』を作るのは、めちゃくちゃ楽しい。『踊る』をやるよと言うと、スタッフもみんな集まってくる」と、シリーズへの愛着を語る。
「14年間を取り返すためには、3作くらいはやらないとダメかな」という織田に、本広監督は「あと50本!」と豪快に返し、全員で大笑い。「ファンの方が待っていてくれることが、本当にありがたい」とファンの存在に背中を押されていることを明かした織田に対し、本広監督が「青島が走れなくなったら、椅子から言葉を届けるとか」と妄想を広げると、織田は「まあ、できなくはないよね。体が続くならば…。もしも生涯やるとしたら、どんな話が書けるんだろう」とにっこり。趣里と白洲は「その時こそ、僕らが走ります!」とバトンを引き継ぐと口を合わせ、4人の間に再び笑いが広がっていた。
取材・文/成田おり枝
