舞台は1999年の世紀末!考察要素でも盛り上がる、親世代が「名探偵プリキュア!」にハマる仕掛けとは?

コラム

舞台は1999年の世紀末!考察要素でも盛り上がる、親世代が「名探偵プリキュア!」にハマる仕掛けとは?

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「プリキュア」シリーズの23作目として、『映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密』が公開になった「名探偵プリキュア!」。2027年から1999年にタイムスリップした明智あんな(声:千賀光莉)がそこで出会った小林みくる(声:本渡楓)らと共に名探偵プリキュアに変身し、怪盗団ファントムが巻き起こす事件に立ち向かう。“名探偵”と銘打つだけあり、毎話様々な謎が仕掛けられ、視聴者もそれを一緒に推理するのがおもしろさになっている。子どもだけでなく親世代も楽しめる本作の魅力を解説しよう。

不思議な庭へとたどり着いた名探偵プリキュア
不思議な庭へとたどり着いた名探偵プリキュア[c]2026 映画名探偵プリキュア!製作委員会

現代の親世代が子どもだった1999年が舞台

女の子が変身して戦う女児向けのテレビアニメ「プリキュア」シリーズでは、毎年のようにモチーフやテーマが一新され、視聴者を楽しませてきた。そして今回の「名探偵プリキュア!」は、プリキュアの“探偵”としての活躍が描かれるのはもちろん、実は“タイムスリップもの”でもあることがポイントになっている。

物語は2027年のマコトミライタウンに住む中学2年生の明智あんなが、妖精ポチタン(声:加藤英美里)に導かれて1999年のまことみらい市へタイムスリップしてしまうところから始まる。そこで名探偵を目指す少女、小林みくると出会い、「キュアット探偵事務所」を設立。あんながキュアアンサー、みくるはキュアミスティックに変身し、名探偵プリキュアとして人々の大切なものを奪う怪盗団ファントムに立ち向かい、元の時代へ戻る手がかりを探していく。

我々が生きる2026年から27年前にあたる1999年は、いまの20~30代の大人にとって“子どもだった”時代であり、それは「プリキュア」シリーズのメインターゲットである未就学の女児、または劇中のキャラクターである中~高校生と重なる年齢でもある。しかも当時のオカルトブームを巻き起こした「ノストラダムスの大予言」は劇中でも大きな謎として扱われ、懐かしいファッションや文化が登場したり、流行語「チョベリバ」も引用されたりしている。親世代は当時のことを思い出しながら楽しめるうえに、子どもに「昔はこうだったんだよ」と教えたり、子どもから「いまとどう違うの?」と聞かれたりと、親子のコミュニケーションにつながる構造にもなっているのだ。

子どもたちも一緒に考え、推理できる

本作の大きな特徴になっているのが、探偵ものらしい謎解きや推理の要素。しかも、幼い子どもでも主体的に考えられるように、「身近な出来事や違和感から手がかりを集めて、仮説を立てて真相にたどり着く」というロジカルな過程をわかりやすく踏んでいる。

例えば、第4話「ドキドキ!初めての依頼!」でのバッグの中身が入れ替わった事件。バッグに入れていた漫画原稿が野菜とエプロンに変わってしまったという相談がキュアット探偵事務所に持ち込まれるのだが、「バッグそのものが入れ替わったのでは?」という推理が導かれ、あんなたちは依頼者と同じバッグを持った人を捜すことになる。このように、仮説を立ててから聞き込み、または調査をしていく展開は、探偵ものとして王道であり、だからこそ子どもたちも一緒に考え、推理できる本作ならではのおもしろさが生まれている。

バツ印を付けられると大切なものが動かず、使えなくなる「バツ印事件」が発生
バツ印を付けられると大切なものが動かず、使えなくなる「バツ印事件」が発生[c]2026 映画名探偵プリキュア!製作委員会


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