「神という存在自体が魅力的」…漫画「終末のワルキューレ」作画担当アジチカが映画『オデュッセイア』描き下ろしイラストと共に神話の魅力を語る
「こんな表現の仕方があったか…!と本当に勉強になりました」
本作では映画史上初となる全編IMAX撮影によって壮大な旅路を映像化。このように、ノーラン監督といえばビジュアルへのこだわりも持ち味の一つだ。漫画家としても「人ならざる者たちに対する表現の仕方のレパートリーの多さ」が参考になったという。
「異形のものは意外と少なかったというか、決して“異形”として描かれていないように感じました。じっくり見ると普通の人と変わらないところもあるのですが、観客に与える畏怖感が何パターンもあって、こんな表現の仕方があったか…!と本当に勉強になりました」と、独特のオーラを放つキャラクターの描き方への称賛を惜しまない。
ノーラン作品の魅力についても「いつも映画らしい豪華な画作りと出演者で、監督の名前を見ずとも、思わず映画館に足が向いてしまうような土台があって。そして観始めたら、寄木細工のように緻密に構成された脚本と丁寧な演出。たとえ何時間あったとしても1ミリも飽きることなく、夢中で観てしまうとんでもないクオリティが魅力だと思います。しかも、どの作品もおもしろすぎる。絶対におもしろいだろうなと確信しながら映画館に向かえるというのは本当に幸せすぎて大好きです」と熱弁する。
ちなみに、好きなノーラン作品を尋ねたところ、ヒュー・ジャックマン&クリスチャン・ベール共演の『プレステージ』(06)をピックアップ。「語り合える方があまり周りにいないのでみなさんにおすすめしたいです。全然性格は違いますが、『終末のワルキューレ』にも出てくるニコラ・テスラも登場しますし、読者の方で観ていない方がいらっしゃいましたら、いまからでもぜひ」と自作にも触れながら、19世紀末のロンドンを舞台に2人のマジシャンの因縁を描いた同作をプッシュしてくれた。
「『オデュッセイア』はバトル好き、神話好きな人にドンピシャのおもしろさ」
最後に、「終末のワルキューレ」ファンに向けて「読者の方々にはバトル好きな人と、神話好きな人が大勢いると思います。神話が好きな方は『オデュッセイア』はもうドンピシャのおもしろさなのですぐ観に行ってください。神話に詳しくないよという方も、バトルあり、冒険譚のような壮大さもあり、エンタテインメントとしてすごくおもしろい映画でしたので、それはもうすぐに観に行ってください」と『オデュッセイア』を激推しするアジチカ。その言葉通りの映画体験をぜひ劇場で味わってほしい。
文/サンクレイオ翼
作画:アジチカ 原作:梅村真也 構成:フクイタクミ
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