「神という存在自体が魅力的」…漫画「終末のワルキューレ」作画担当アジチカが映画『オデュッセイア』描き下ろしイラストと共に神話の魅力を語る
数々のスペクタクル巨編で観客に驚きと衝撃を与えてきたクリストファー・ノーラン監督が、古代ギリシャの吟遊詩人ホメロスの英雄譚を映画化した『オデュッセイア』(9月11日公開)。映画史上初となる全編IMAX撮影によって生みだされた本作は、すでにノーラン作品史上最高の興収を収めているほか、IMAX映画、R指定映画(米国での)としても世界歴代No.1を記録している。
世界中の人々と同様に、ノーランが紡ぐこの壮大な世界観に心奪われたというのが、神々と人類の戦いを描いた人気コミック「終末のワルキューレ」を手掛ける4人組漫画家ユニット、アジチカだ。このたび、本作に向けて「『オデュッセイア』といえば!というものを散りばめました」と特別イラストを描き下ろしてくれたアジチカへのインタビューを敢行。本作の感想をはじめ、ギリシャ神話やそこに登場する神々の魅力、おもしろさを語ってもらった。
「観終わったあとに『え?そんなに時間経った?』と驚いた」
主人公が対峙する数々の試練、危険な怪物たち、宿敵との対決といった要素から“すべての冒険物語の原点”ともいわれる「オデュッセイア」。この物語を新たに映像化した本作は、トロイの木馬作戦で知られるギリシャ軍の智将にしてイタケの王オデュッセウス(マット・デイモン)が10年に及んだトロイア戦争に勝利したものの、故郷への帰還にさらに10年もの時間を要してしまう苦難の旅が描かれる。
もちろん、ギリシャ神話の神々を描いているアジチカは原典にも親しんでおり、「壮大な世界観や物語をノーラン監督が手掛け、それがすばらしいスターたちの演技で観られるとワクワクしていました」と映画を観る前から大きな期待を抱いていたようだ。一方で、「神話として観る分にはおもしろいエピソードだらけですが、オデュッセウスには“余計なことをする人”というイメージもあったので、主人公を好きになれないかもしれない」と、造詣が深いからこそ一抹の不安もあった。
しかし蓋を開けてみると、「気が付けばオデュッセウスに寄り添い、ペネロペ(アン・ハサウェイ)に惚れ込み、テレマコス(トム・ホランド)を応援していました」と絶賛し、オデュッセウスとその帰りを健気に待ち続ける家族のドラマに共感。ノーラン作品のなかでも『オッペンハイマー』(23)に次ぐ172分という長尺だが、「観終わったあとに『え?そんなに時間経った?』と驚いたほどでした」と圧巻の映画体験に時間を忘れて没入していたようだ。
作画:アジチカ 原作:梅村真也 構成:フクイタクミ
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