批評家が選ぶ、Netflixオリジナルのホラー映画ランキング!ゾンビやサイコスリラーなど、多種多様な恐怖がそろった“フレッシュ”10選
Netflixホラーを代表する人気シリーズも高評価を獲得!
驚異の100%フレッシュを獲得したのは、レミ・ウィークス監督による『獣の棲む家』。「ロッテン・トマト」で100%フレッシュを獲得している作品は多数あるが、映画史の名作と呼ばれるクラシック作品か、あまり人目についておらずレビュー数の少ない小品であることがほとんど。120以上のレビュー数で100%を維持している作品は現状でわずか10本しかなく、同作はその一本。もちろんホラー作品では唯一だ。
内戦下の南スーダンからイギリスに亡命した一家が、ロンドン郊外の古びた家で新たな生活をスタートさせる。周囲からの差別的な視線を浴びながらも、イギリス社会になんとか溶け込もうと努力する彼らだったが、徐々に家のなかで奇妙な現象が起きるようになる。いわゆる“幽霊屋敷もの”というホラー映画の王道と、現代社会の重要な課題といえる難民問題を融合させた切り口、CM出身であるウィークス監督の卓越した映像センスが高評価の決め手となっているようだ。
続く高評価を獲得したのは、92%フレッシュの『1922』と91%フレッシュの『ジェラルドのゲーム』は、どちらも“ホラーの帝王”として知られるスティーヴン・キング原作のサイコスリラー作品。前者は妻を殺した男が破滅していく様を描き、『ミスト』(07)のトーマス・ジェーンが主演。後者はベッドに手錠で拘束されたまま幻覚を見続ける女性の恐怖が描かれ、メガホンをとったのは『ドクター・スリープ』(19)など複数のキング作品を映画化しているマイク・フラナガン監督。どちらもキングファン必見の完成度の高さだ。
90%フレッシュを獲得したフランス映画『オキシジェン』や、89%フレッシュのスペイン映画『ブラックサン』のように、さまざまな国の、なかなか日本の劇場ではお目にかかる機会が少ないジャンル映画に触れることができるというのもNetflixオリジナル映画の強み。88%フレッシュを獲得したインドのヒンディー語映画『ブーブル』や、同じく88%フレッシュを獲得した韓国のゾンビサバイバル『#生きている』、オーストラリア発のディストピア風ゾンビ映画『カーゴ』も、それぞれの国の特色が活かされたホラーに仕上がっている。
そしてNetflixのオリジナルホラー映画を語る上で欠かせない作品といえるのは、2021年の夏に3部作が一挙に配信された「フィアー・ストリート」シリーズだろう。「グースパンプス」などで知られるR・L・スタインの同名小説シリーズを原作に、小さな町シェイディサイドで“魔女の呪い”の真相を探っていく若者たちの姿を、3つの異なる時代を通して描くスラッシャーホラー。2025年にはスピンオフ版も製作された。
3部作のなかでもっとも高い評価を得ているのは、呪いの根源に迫った『フィアーストリートPart3:1666』の89%フレッシュ。セイディー・シンクが主演を務めた『フィアー・ストリートPart2:1978』も88%フレッシュで並んでおり、第1作の『フィアー・ストリートPart1:1994』(21)も惜しくも10傑入りは逃したが84%フレッシュと軒並み高評価。現在また新たな3部作の製作が進められているとのことなので、いまのうちにチェックしておくのがいいだろう。
ここで紹介した作品以外にも、まだまだ高評価の傑作ホラーが隠れているNetflix。休みの日や夜中など、ちょっとした空き時間に検索を駆使し、斬新かつハイクオリティな一本を発掘してみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬

