「PCやスマホを触るのが怖くなる」「デヴィッド・リンチを思わせるアプローチ」AI時代のリアルな恐怖を描いた『5秒で完全犯罪を生成する方法』を映画ファンはどう見た?
全編にわたりAIで作られた映画が次々誕生するなど、いまや社会のあらゆるところに入り込んでいる生成AI。そのなかでも身近な存在である“対話型AI”を題材にした『5秒で完全犯罪を生成する方法』が、9月11日(金)より公開される。
『マスカレード・ホテル』(19)や『#マンホール』(23)といったミステリーを数多く手掛けてきた脚本家の岡田道尚が原案、脚本、プロデュースを務め、新世代のJホラーを担う『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(25)の近藤亮太監督がメガホンを握る。
フリーライターの初海航(重岡大毅)のもとに、高校生の妹、幸来(原菜乃華)から助けを求める電話がかかってくる。航が慌てて駆けつけた先には、幸来が意図せず殺してしまった高校教師の遺体が転がっていた。
窮地に立たされた妹を救うべく、航は普段から使いこなしている生成AIに事件を隠蔽する方法を尋ね、AIの指示に従い猟奇殺人事件を装うアリバイ工作を行い、警察の事情聴取を乗り切ろうとするのだが…。
生成AIに「完全犯罪を成立させる方法を教えてください」とプロンプトを打ち込むことから幕を開けるこのサスペンスの公開に先駆け、MOVIE WALKER PRESSでは近藤監督と「友近サスペンス劇場」で知られる西井紘輝監督のトーク付き試写会を実施。「AIの力を借りて完全犯罪を企てる兄妹ははたして逃げ切ることができるのか!?」という犯人視点で展開するスリルや驚きの謎を描いた“倒叙ミステリー”の魅力を、ひと足早く鑑賞した観客のコメントと共にひも解いていきたい。
AIが身近になったからこそのリアルな恐怖!デジタルネイティブのZ世代も震撼
生成AIを使って仕事の原稿を書いている航のように、普段からAIを利用している人にとっては見慣れた光景が繰り広げられていく。プロンプトを打つとその5秒後には答えが羅列されていく無機質な画面、納得いかない答えに対して求めている方向へ催促するやりとり、そして思考を放棄しAIに従っていく脆さなど、生活と地続きのリアルさに恐怖を覚えた人も多かったようだ。
「仕事で毎日生成AIを使っていますが、提示されるプロンプトや手順の生々しさに鳥肌が立ちました。観終わったあと、自分のPCを開くのが少し怖くなるレベルです」(20代・女性)
「画面に5秒で無機質な文字列が表示される静寂の演出が、どんなホラーの怪物よりも不気味。思考をAIに委ねてしまう人間の脆さを見事に描いていると感じました」(30代・男性)
「AIが弾きだした『完全犯罪の最適解』があまりにも合理的で冷徹。日常生活で当たり前に使っているツールだからこそ、自分事として胸に突き刺さりました」(30代・女性)
また妹の幸来のように、普段からAIに触れている“Z世代”にとってもなじみが深い題材だけに、恐怖や危険を覚えたというコメントがずらりと並んでいた。
「現実で誰かが試してもおかしくないほど指示の内容が具体的で、映画の最初からずっと恐ろしい緊張感がありました。身近な便利さの裏にある危険性を実感します」(10代・女性)
「プロンプトの言い回しや言葉を少し変えるだけで、一度はブロックされた犯罪の回答まで鮮明に答えてしまう部分に、リアルな怖さを感じました」(20代・男性)
「全体を通してAIを使ってスラスラ進んでいくけれど、最後はどうなるのかまったく展開の予想がつかなくてゾッとしました」(20代・女性)
